発売から半年経った今更ですがハロウィンセールで購入してプレイ中の
リメイク版・聖剣伝説3を手持ちのPCで動かしてみてどの程度のFPSが出るか
検証しようと思います。
今更この記事を書こうと思った訳
先日『天穂のサクナヒメ』で同じような記事を書いたんですが
こういった記事が絶妙に需要があるらしいので他のゲームでもやろうと思いました。
確かに攻略サイトや必要スペックをまとめたサイトは星の数ほど見つかりますが
『このくらいのスペックでこのくらいFPSが出る』という
検証をしたサイトは少ないですよねぇ・・・
Steam版のメリット
- そこそこの性能のPCがあれば各PCでゲーム・セーブデータを共有できる
- Windowsという今後も安泰といっていいプラットフォーム
- Steamのリモートプレイがラグが少なくなかなか優秀
- 煩わしいディスク入れ替えがない
- マシンスペック次第でコンシューマー版より高画質・高フレームレートになる
Steam版は3840×2160(4k)解像度を選択することができ
さらにモニターが対応していれば120FPSの高FPSに設定することができます。
マシンスペックが高ければ非常に美しい映像でプレイ可能です。
Steam版の基本情報
最小スペック | 推奨スペック | |
OS | Windows 8.1/10 64bit | Windows 8.1/10 64bit |
CPU | AMD A-Series 2.5GHz Intel® Core™ i3 2.5GHz | AMD Ryzen™ 3 1200 Intel® Core™ i5 2.5GHz |
メモリ | 4 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィック | AMD Radeon™ RX 460 NVIDIA® GeForce® GTX 760 | AMD Radeon™ RX 470 NVIDIA® GeForce® GTX 1050 Ti |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
ストレージ | 20 GB 利用可能 | 20 GB 利用可能 |
追記事項 | 60 FPS @ 1280×720 | 60 FPS @ 1920×1080 |
Steam版サイトには1280×720と1920×1080で60FPSが出せる構成が記載されています。
この手のゲームで重要なのがグラフィック機能で
グラフィックボードを積んでいないと厳しそうな感じですね。
逆に単純な演算をするCPUはそこそこのでいいっぽい。
最小スペックにあるGeforce GTX760が2013年のミドルロー的な位置づけのグラボなので
ちょっと古めの物でも動きそうな感じです。
動作チェック
手持ちの様々な世代・スペックのPCで検証
ゲーム内容に関しては攻略サイトを書いている方々の記事をご覧いただくとして
PC版ということで気になるのは自分が使っているPCで
快適に動くものなのか、というところ。
ジャンカーゆえにたくさんのPCを所有しておりますので
参考にしていただくためにいろいろなPCで動作確認をしてみたいと思います。
FPSはSteamクライアント側で表示できるもので測定。
フレームレート(FPS)は大きければ大きいほど動きの滑らかさが増します。
一般的なゲームのFPSが60ですのでその付近出ていれば
その解像度、描画設定に対するスペックが足りているという事になります。
このゲームは解像度の変更以外の画質設定が無いため
1280×720(720P)と1920×1080(1080P)解像度の2通りの設定で検証しようと思います。
我が家には120FPSのモニターがないため60FPSを上限とします。
スペックは高くないけど動くだろうか、という方向けの記事ということで・・・
GPDWINMAX
OS | Windows10 HOME 64bit |
CPU | Intel Core i5 1035G7 |
メモリ | DDR4 16GB |
グラフィック | Intel IrisPlus940 |
720P | 40~60FPS |
1080P | 20~30FPS |
8インチ小型ゲーミングPCのGPDWINMAX。
グラフィック機能が従来のIntelのものに比べて強力になっているため、
小型ながら軽いゲームならヌルヌル動く性能を持っています。
本体の液晶の解像度が1280×800なので720P解像度でのプレイがメインになると思います。
平均50FPS前後出るようでたまに特定のマップや演出などで
30FPS台に落ちることがある以外は快適にプレイできています。
外部ディスプレイに繋いでの1080Pでのプレイはコマ落ちが激しく厳しいと思います。
性能をフルに使うせいか、バッテリーの消費が激しいです。
長時間のプレイはACアダプターやUSB PD対応のモバイルバッテリーが必要。
GPDWIN
OS | Windows10 HOME 64bit |
CPU | Intel Atom x7 Z8700 |
メモリ | LPDDR3 4GB |
グラフィック | Intel HD Graphics |
720P | 3~7FPS |
1080P | 検証せず |
今となっては貧弱なスペックの初代GPDWINでの動作はかなり厳しい。
ちょっと前のWindowsタブレットやその部品を流用した小型ノートPCが同等のスペックで
まだまだ出回っている数は多いと思います。
このスペックでこのゲームをやろうというのが無謀で終始カクカクでゲームになりません。
検証していませんが1080Pなどおそらく1~5FPSくらいと思われます。
高性能な母艦があればリモートプレイで快適に遊べるため
小さいボディを生かしてそっち方面で活躍していただきましょう。
OneMix3Pro
OS | Windows10 HOME 64bit |
CPU | Intel Core i5 10201Y |
メモリ | LPDDR3 16GB |
グラフィック | Intel UHD Graphics |
720P | 13~20FPS |
1080P | 7~11FPS |
GPDWINMAXと同じ第十世代Core i5なんですがこちらはCore M系譜の
省電力プロセッサーなため演算・グラフィック機能ともに半分くらいの性能と思われます。
同じメーカーの小型ゲーミングPCのOneGX1がほぼ同じ構成なため参考になると思います。
もうちょっと頑張ってくれるかなと思いましたが意外とFPSが出ず
プレイはかなり厳しい感じです。
2013年頃のノートPC
OS | Windows10 HOME 64bit |
CPU | Intel Core i7 3610QM |
メモリ | DDR3 8GB |
グラフィック | Intel HD Graphics 4000 |
720P | 10~15FPS |
1080P | 7~10FPS |
普段使いでは苦労しないので
まだまだこのくらいの世代のPCは数多くご家庭に出回っていると思います。
この世代のPCは内蔵グラフィックがとにかく貧弱で3Dゲームは厳しいです。
結果は720Pですらまともにプレイできる代物ではありませんでした
このクラスのPCしか持っていない方は諦めてコンシューマー機を買うか
中古でもいいのでグラフィックボードを積んだPCを買うことをお勧めします。
富士通 AH77B1
OS | Windows10 HOME 64bit |
CPU | Intel Core i7 7700HQ |
メモリ | DDR4 16GB |
グラフィック | Intel HD Graphics 630 |
720P | 20~30FPS |
1080P | 10~15FPS |
富士通の第七世代Core i7搭載のノートPCです。(2017年ごろのマシン)
グラフィック機能の性能はGPDWINMAX以下、OneMix3Pro以上といったところでしょうか。
新しめのマシンではあるんですがINTELのこの種の内蔵グラフィックは
ゲーム性能に関してはかなり低めなため720Pでもプレイするのは厳しめ。
NEC PC-SN18CL TDF
OS | Windows10 HOME 64bit |
CPU | Intel Celeron 4205U |
メモリ | DDR4 8GB |
グラフィック | Intel UHD Graphics for 8th Gen |
720P | 8~16FPS |
1080P | 3~7FPS |
2019年モデルのNECのノートPCですがタブレットに毛が生えた程度の性能の
最廉価モデルで量販店モデルはPC-NS100から始まる型番のものが同等。
メモリは+4GB盛っています。
天穂のサクナヒメでは意外と動いてくれたこのマシンですが
聖剣伝説3はやはり重いようで遊ぶのは厳しいようです。
DELL INSPIRON 660S改
OS | Windows10 HOME 64bit |
CPU | Intel Core i5 2500S |
メモリ | DDR3 8GB |
グラフィック | Radeon R7 430 |
720P | 35~45FPS |
1080P | 15~25FPS |
DELLのジャンクデスクトップのCPUを交換し、余ってたグラボを搭載したもの。
グラフィックドライバを最新にすることで性能が大幅にアップする
Radeon R7 430ですが設計が古いためか近代的なゲームは厳しいようです。
30FPSでのプレイを許容できるなら720Pで遊ぶことは可能かなと。
自作PC
OS | Windows10 Pro 64bit |
CPU | Intel Core i5 4570S |
メモリ | DDR3 16GB |
グラフィック | NVIDIA Geforce GTX1050Ti |
720P | 60FPS |
1080P | 60FPS |
2160P | 20~30FPS |
私が現在、寝床でメイン使用している
エントリー向けのグラフィックボードを積んだデスクトップでの動作チェックです。
GTX1050Tiは2016年ごろのグラフィックボードですのでちょっと古めになってきていますが
推奨スペックのグラボだけあって1080Pは安定して60FPSが出ています。
このマシンだけ4Kモニターに接続できる位置に設置しているのでテストしたところ
20~30FPSと快適とは言えず。
GTX1070くらいのグラボが必要かもしれません。
復活のGALLERIAさん
OS | Windows10 HOME 64bit |
CPU | Intel Core i7 4790 |
メモリ | DDR3 8GB |
グラフィック | NVIDIA Geforce GTX460 |
720P | 50~60FPS |
1080P | 30~40FPS |
ほぼ抜け殻の状態で売られていたゲーミングPCを
部品を集めてとりあえずゲーミングPCの体にしたもの。
グラボが古いのでそこまで高性能ではありません。
1920×1080設定では30~40FPS前後となりちょっとカクカクする感じがします。
1280×720設定だと60FPS出る感じで重い必殺技の演出の時に50FPSくらいに
下がることがありますが快適です。
hp Z220 Workstation改
OS | Windows10 Pro 64bit |
CPU | Intel Xeon 1270 V2 |
メモリ | DDR3 16GB ECC |
グラフィック | NVIDIA Geforce GTX1650 |
720P | 60FPS |
1080P | 60FPS |
hpのワークステーションにメモリを盛ってグラフィックカードを取り付けたもの。
GPU性能的にはGTX1060以下、GTX1050Ti以上なので1050Tiと同じ結果になりました。
おそらく4Kも同じような結果になると思われます。
ジャンクデスクトップを安く買い、ゲーミングPCに仕立て上げるまでの記録は
上の記事をご覧ください
まとめ
聖剣伝説3 TRIALS of MANAはやや重めのゲームのため
高速なグラフィック機能を積んでいないノートPCでのプレイは厳しいです。
快適にプレイしたい場合はGeforceなど高性能なグラフィックチップを搭載している
ゲーミングノートPCを購入しましょう。
デスクトップの場合もグラフィックボードを搭載していないPCでは
快適な動作は期待できないため、そういったPCへの買い替えや
お使いのPCに適合するグラフィックボードを増設しましょう。
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