ひかりTVでアニマックスを垂れ流しにしていた時
CMのテレビショッピングで冷風扇が紹介されていました
TVショッピングなどで紹介されるため小型の冷風扇が流行っているようです。
ホームセンターなどでも類似品をよく見かけます。
冷風扇は量販の店員が『冷房を買いに来た客』には売りたがらない商品です。
冷風扇に対する誤解が多い気がするので記事にしました。
冷風扇の仕組みとデメリット
冷風扇はタンクに水を入れフィルターに染み込ませるなどして
それが蒸発する際の気化熱を利用します。
なので出てくる風は確かに冷たく感じます。
しかし、部屋の温度が下がるわけではなく
涼しいのはその風に当たっている人間のみということになります。
極端に気温が高いとあまり効果がありません。
そして、水を蒸発させるという仕組み上、湿度が上昇するというのが
最大のデメリットであり、上昇した湿度により蒸し暑くなる危険性があります。
TVショッピングの説明には問題あり?
冷風扇の説明に高確率で出てくるのが
『打ち水と同じ原理です』というもの。
原理としては間違ってはないんですが
打ち水は屋外でするものあり、屋外であればそれによって生ずる
湿度の上昇による影響は微々たるものですが
真夏の屋内で湿度が上昇するのは非常に危険です。
そしてTVショッピングで冷風扇を買う層というのはほぼ確実に
エアコンのように部屋が冷えると勘違いして買う層ですので
部屋を閉め切って使う可能性が非常に高いと思われます。
そんなもん知らねーよ、と言わんばかりにTVショッピングでは
デメリットを一切説明しません。
卓上タイプの小さいものはタンクの水量からして湿度の上昇は微々たるものかもしれませんが
このCMを見てもっと大きな冷風扇を買おうと考える人も居るでしょう。
物を売る時に顧客を満足させるにはデメリットも説明しないといけないのです。
冷風扇にもメリットはあり?
一見、クソの役にも立たないような詐欺アイテムに思えますが
エアコンの風で体調を崩す人にはお勧めしていいと言えます。
ただし、部屋の換気は良くしましょう。
デメリットを理解し、対処をしたうえで使うならば
エアコンとは違った優しい風で涼むことができるでしょう。
冷風扇を試したいという方は
普通の扇風機のガードに濡らして軽く絞ったタオルを巻きつけるだけで
大して変わらない機能のものが出来上がります。
冷風扇は水を含ませたフィルターに風を当てるだけの代物ですので。。
こいつの風に当たってみて冷風扇をお金を出して買う価値があるかを判断しましょう。
『冷風機』という選択肢
冷たい風に当たりたい、しかしエアコンを取り付ける費用がもったいない
・・・という場合は冷風機という選択肢もあり。
冷風扇ではなく冷風機。
コンプレッサーが入っていて本物の冷風が出ます。
しかし、熱交換が行われるので背面から温風が出ます。
この温風を付属のホースなどで室外に逃す必要があります。
また、スポットクーラーに当たる代物なので部屋全体を冷やすのは難しいです。
日本ではコロナが『どこでもクーラー』という名前で販売しています。
まとめ
・冷風扇は湿度が上がるので部屋は蒸し暑くなる
・使うなら換気をよくすること
・エアコンの風が苦手な方にはお勧め
・エアコンの代わりになると思って買うと死ぬ
ちなみに私が見たTVショッピングでは1台8800円くらいで売ってましたが
Amazonでは同機能のものが半額くらいで買えます
コメント
Amazonの埋め込みリンクが正常に動作していないので修正お願いします。
気が向いたらやります