夏が近づくとエアコンが恋しくなります。
エアコンにも寿命がありいつかは買い替えの時期が来ます
買い替える際・または新規購入の際に
失敗しないためのポイントをまとめます
基礎知識
エアコンの寿命はどのくらい?
だいたい10年~15年くらいと見ていいでしょう
メーカーの部品保有年数が9年~10年程度です。
大昔のエアコンは30年くらい動いたりするようですが
そんな古いエアコンを使い続けるメリットはないので
よく使う部屋であれば買い替えをお勧めします。
買い替えると電気代は安くなる?
近代的なエアコンは人感センサーや検知用カメラが付いたりで
いかに効率よく冷やすかが研究されています。
大昔のガンガン冷やしてナンボのエアコンに比べ
大幅に便利になり電気代が安くなっております。
最低でも中クラス以上の機種を買うこと
省エネを意識して購入するならば
自動お掃除と人感センサーが付いている
中クラス以上のものを買いましょう。
安物は所詮安物で、10年は使うであろうエアコンは
長い目で見ると下位クラスより中クラス以上のほうが
総合的にお得になります。
他にも中~上位機種は
・旧エアコンの取り外し無料
・室外配管カバー取付無料
・コンセントの形状交換や100V200Vの切り替え工事無料
などの工事特典を付けている量販店が多いです。
量販店独自の長期保証の確認
本体価格が10万円を超えると10年保証が付く量販店も多く
ちょっとの差額で5年保証が10年保証になるならば
絶対に10年保証を取るべきです。
ただし、販売店は10年保証の対象商品をこっそり縮小することが多いので
かならず契約前に何年保証か確認しましょう。
(去年まで超省エネ機種を10年保証にしていた量販店が今年は5年になってたりする)
また、故障がどこまで保証されるのかも確認必要です。
購入の際に自宅で確認しておくこと
携帯・スマホで写真を撮ろう
この項目で確認するところは必ず写真を撮って
購入の際に販売店の担当に確認してもらいましょう
そうすることで大体の工事内容が把握でき
工事内容や追加工事料金の目安がわかります。
取り付け先の情報がうまく伝わっていないと
本体の冷却能力が足りない、部材が足りない、追加料金が高いなど
その日の工事が不可能になり、あっさり日延べで後日再訪問になります。
日延べになった結果、再訪問が2週間先になることなど普通にあります。
それほど夏場は工事が込み合うのです。
クソ暑い中、それまで待てますか?
そうならないためのチェック項目なのでよく確認しましょう。
室内機の型番!
買い替えの際は今ついているエアコンの型番を撮影しておきましょう
型番はたいてい、室内機下部あたりにシールが貼ってあります。
型番シールにはエアコンの仕様やグレードが含まれていることが多く
販売員がどのクラスのものをお勧めしたらいいかの目安になります。
現在の機種で冷えがいまいちな場合はこれより大きい機種と指定しましょう。
我が家のリビングのエアコンはMSZ-ZW5618S-W
家電に精通した人間なら型番だけで
三菱のZシリーズ(超省エネモデル)の5.6Kw、2018年モデルで色は白
・・・というところまで分かります。
専用コンセントの有無は超重要!
現在、エアコンには専用コンセントが必要で
これがないと増設工事が必要。
増設工事を断るとエアコン取り付けを拒否されます。
現在の家電量販店はこれを徹底しています。
室内下部にあるような通常のコンセントしかなく
『いままでこれで使えていたからエアコン付けてくれ』は今の時代は通用しません。
室内の通常コンセントは数か所つながっていることが多く
容量オーバーになり発火・火災の危険が伴うためです。
近年、業界全体でそのあたりの安全に関する部分が厳しくなっています。
町の電気屋はコンセントなしでもつけるところがあるかもしれませんが・・・
ケチらず安全を買いましょう。
画像は昔、コンセント周りが厳しくなかった頃に取り付けた
エアコンで使ってた我が部屋の通常コンセントのユニット。
電気の使い過ぎで焦げております。
幸い、焦げた段階で配線が緩んで抜け、発火には至りませんでしたが・・・
とにかくエアコンは専用コンセントで使わないと危険です。
専用コンセントの基準は
・エアコン取付位置の真横あたりにある
・ブレーカーから他のコンセントを使わず単独で引いている
・一個口
コンセントがない場合は増設工事をすることになりますが
工事屋はそれが前もってわかっていないと部材を持っていかないのと
増設工事自体も1時間程度かかることからその日のスケジュールの都合で
エアコン取付自体が日延べになります。
とりあえずエアコンだけを付けて帰るということもしませんので1日無駄になります。
増設工事の費用はブレーカーまでの距離に応じて15000円~25000円が相場です
この程度の値段で最低限の安全が確保できるなら安いでしょう。
ブレーカーの空きがあるかも重要ですので配電盤の写真も撮っていきましょう。
ブレーカーの空きが無かったり、容量が足りなかったりすると
最悪、10万円近い電気工事が追加になります。
当然、部材の確保のため工事は日延べになります。
また、超古い家などは200Vが来てなかったりするので
その場合、大きなエアコンをつけることができません。
どうしてもつける場合は大掛かりな電気工事が必要です。
新規取付の場合は取り付け予定場所の情報を!
新規の場合、穴あけが必要になったりで壁の材質の情報や
室内機を設置する場所の寸法の情報が必要になります。
壁の材質がコンクリートやタイルだった場合
時間と技術を要するため穴あけの工事代金が高額になります。
また、和室で土壁の場合は補助金具が必要になるため
追加料金が必要です。
設置場所は広く空いている場合は問題ありませんが
カーテンレールの上など、狭い場所(高さ30センチ以下)の場合は
東芝や富士通の一部機種など、取り付けできる機種がかなり限られますので
可能であれば広い場所につけるのをお勧めします。
写真を撮ってスマホのペイント機能で寸法をメモしておくといいと思います。
また、新築物件に新規取付する際は
工事日までに家の設計図を用意しておきましょう。
耐震補強材などに誤って穴をあけてしまうのを防ぐためです。
室外機の場所と設置方法も超重要!
追加工事料金に大幅に影響を与える室外機設置環境。
一般的なのは写真のように室外機は室内機と壁一枚を挟んで
すぐ下の地面にブロックなどを敷いて置かれていることが多いです。
一番簡単な設置方法なため、その店で新規購入・買い替えの場合は
工事費無料にしている家電量販店が多いです。
部屋が2Fで1Fの地面に室外機を置く場合は配管が長くなるため
工事費が高くなります。
工事費が高くなる例としては屋根上や壁面にアングルを固定して
設置している場合。
15000円~20000円程度の追加工事料金が発生すると思われます。
また、時間がかかったりアングルなど専用部材が必要なことがあるため
購入時に伝えていないと工事が日延べになることがあります。
ちょっと特殊な例として、家を建てる際に
配管を壁の中に埋め込んでおく隠蔽配管という工事方法があり
この場合、配管が外に露出しなくて見栄えがいいんですが
エアコンの買い替えの際には配管の洗浄で追加費用が必要なのと
取り付けできる機種がかなり限られるため、困ることになります。
家を新築する際には各設備の買い替えの時の事も考えておきましょう。
また、配管を床下や廊下を通して外に出す場合
穴あけ追加や配管延長で工事費が追加になるため確認を。
エアコンはいつ買うのがお得なのか?
商品の入れ替わりの時期
エアコンも1年ごとにモデルチェンジするため
生産が終了する直前あたりの型落ちに近いものが安くなります。
何月に商品が入れ替わるのかはメーカーによって違うのと
商品のグレードによっても違います。
だいたいは12月~4月くらいというのが多いようです。
基本的にエアコン取付は本体代金+工事代金になり、
追加の工事代金がかなりかかる場合があるため
できるだけ本体を安く買いたいところ。
販売店が売りたい時期に早期購入!
夏本番になる前の5月~6月というのは
販売店にとって売りたい時期。
7~8月は急にエアコンが壊れた家庭や
何も考えずに夏本番に買いに来た家庭によって予約が殺到し
工事屋の手が足りなくなり2週間は予約が埋まりっぱなしという状況になるため
量販店としてはそうなる夏の前に一台でも多く売りたいのです。
したがってあまり込み合わない5月~6月に早期購入キャンペーンなどをする
販売店も多く、値引きや工事特典があったりでお得に買える場合があります。
7月や8月はほっといても売れるため、キャンペーンが無くなったり
あっても条件が悪くなったりします。
また、工事の施工に関しても閑散期に取り付けてもらった方が
腕のいいベテラン職人に当たる可能性が高いのと、
時間や工事屋の身体的・精神的に余裕があるため
数をこなしてナンボの繁忙期に比べ丁寧に仕事をしてもらえる可能性が高いです。
逆に繁忙期は『夏専』と呼ばれる夏のみ応援で工事をしている
非常勤の工事屋が回される可能性が非常に高いのでリスクが高まります。
複数台まとめ買いがお得!
大手量販店は複数台まとめて買うと万単位の値引きがあったり
3台目が半額になったりとお得なことが多いです。
ただし、同一メーカーのまとめ買い限定だったり
1台は上位機種が含まれていないといけなかったりと
それなりの条件はあります。
条件に合った買い物をするのであれば非常にお得と言えるでしょう。
値引き額や条件は量販店によって違うので購入前に確認を取りましょう。
まとめ
工事がスムーズに終わるか、余分の工事や日にちがかからないかは
いかに現在の設置環境を正確に販売店に伝えるかにかかっています。
販売店は無数にある他人の家のエアコンの設置環境など知りません。
家のことを熟知している買う側の下準備が重要です。
賢い購入時期=込み合わない時期なので
買い替えを予定しているなら早めに買いましょう
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