ハードオフ伊予三島店にて。
Super CD-ROM2一式が11000円。
ちょいと悩みましたが購入。
一式がセットでお得
つーわけで持って帰りました。
以前手に入れた物と比べるとちょっと黄ばみがありますが
目立った傷もなく状態はそこそこと言っていいでしょう。
コアマシン(コアグラフィックス2)がセットというのもポイントが高いです。
付属品としてはACアダプター、AVケーブル
欠品しやすいコアマシンとSCDを繋ぐ電源ケーブル。
そして本来は付属していない6ボタンパッドの
アベニューパッド6が付属していました。
定番の症状?
ジャンク理由は音にノイズが乗る、読み込みが悪いという良くある症状ですね。
適当なCD-Rを入れてみたところ読み込みすらしませんでした。
正規ディスクで辛うじて読み込むかなといったところ。
餓狼伝説Specialを起動してみたところ案の定、音がバリバリとノイズまみれでした。
終いには症状が悪化し、まったく音が出なくなってしまいました。
あと、何気にここも不調になりやすいカバー開閉ボタン。
やたらと固くてなかなかCDカバーが開きません。
無理やり押すと壊れそうです。
こいつもあとでメンテが必要ですな。
とりあえず様子見で開封・・・しかし!
ちょうどブログの読者からSCDの基板の部分について質問メールを頂いてたので
確認のためにとりあえず中のチェック!
分解にはT10のトルクスドライバーが必要です。
先端を差し替えるタイプの短いものだと奥まで届かない可能性があるので
長いタイプを用意しましょう。
上ぶたにはアクセスランプとカバー開閉検出スイッチが付いた基板が
ケーブルでつながってるのでケーブルを切らないように
基板に引っかかってるツメをはずしましょう。
蓋を開けると電解液の嫌な匂いがしたので
電源周りのコンデンサをチェックしたところ・・・
((((;゚Д゚)))))))!!!?
泡を吹いてらっしゃる!!
隣にあるRAMと思われる部品のの足にまで電解液が流れ込んでるので
このままではいかんと思い、様子を見るだけの予定が緊急オペをする羽目になりました。
メンテをしていきます
コンデンサ交換
とりあえずシールド板を外し基板の状態をチェックします。
見た感じ、表面実装コンデンサは綺麗な状態ですね。
二階建て構造になってるサウンド周りの基板にも
表面実装がたくさんついていますがこちらも綺麗。
ラジアルリード式の電解コンデンサがかなり怪しいので
こいつらをメインに交換していきましょう。
コンデンサを外し、漏れた電解液を念入りに無水エタノールで清掃していきます。
清掃を念入りに行わないと腐食が進んでしまいます。
電源周りは特に漏れがひどく多くのコンデンサの根元が黒く変色していました。
幸いなことに洗浄すればきれいになるレベル。
電解液を綿棒ですくってみるとドス黒い何かになっています。
コンデンサに蓋をしているパーツが溶けたんでしょうか?
CDドライブ周り。
1MbitのRAMと思われる部品にも電解液が流れてるので
RAMを外して念入りに清掃しました。
急なことだったので部材が足らず全交換はできませんでしたが
電源周り、CDドライブ周り、音声回りはほぼ交換できました。
しかし、ラジアルリードのコンデンサがこんなに漏れてるPCエンジンは初めてです。
開閉ボタンのメンテ
やたらと固い開閉ボタンを分解します。
ボタンパーツ、カバーを引っ掛けるツメのパーツ、バネ2本で構成されています。
ボタンパーツのツメの引っ掛かりをとれば簡単に外せます。
パーツが削れた粉などで動きが悪くなってる可能性があるのでこいつらをまず洗浄。
ボタン穴の内部にあるツメパーツのガイド?が折れていました
構造的になくても問題なさそうでしたが・・・
起こしてやって瞬着で補強しました。
あとはこの穴の内部の洗浄をし、タミヤのセラミックグリスを塗ることで
スムーズにCDカバーの開閉ができるようになりました。
めちゃくちゃボタンが軽くなるのでお試しあれ。
ディスクの読み込み不良の調整
コンデンサは交換したものの読み込みはイマイチのようで
カッツンカッツンと言ってディスクをなかなか読みません。
ピックアップが消耗しているようですので調整します。
必ずCDドライブや電源周りのコンデンサを交換してから調整しましょう。
コンデンサの劣化はCDの読み込みの悪化の大いなる原因の一つですので
こいつらを交換してからでないとピックアップ調整の意味がありません。
PCエンジン保守の館(新館)
ピックアップ調整は有名サイトのこちらを参考に。。
新しめのCDプレイヤーはピックアップは自動調整ですが
初期のものは調整用のボリュームがたくさんついています。
経験上ですが、カッツンカッツン音がして読み込まないのは
フォーカオフセットがピックアップの劣化でずれているだけな感じがするので
VR102だけ調整します。
カッツンカッツンという音はピックアップがレーザーのピントを合わせようと
上下移動している音ですのでピントさえ合えばうまく読み込むことが多いです。
今回の個体はVRの現在位置をマーキングしたあと
VR102を30度ほど右へ回すことでかなり良好になりました。
他のボリュームもちょっと回してみましたが逆効果でしたので
初期位置に戻しました。
ピックアップはソニー製のKSS-210B。
どうにもダメになった場合はAliで互換品が入手可能ですね。
基板側に調整ボリュームがあるので
ピックアップのボリュームは基本的に回してはダメです。
そこそこ快適に動くようになりました
数時間動かしてみましたが止まることもなく
ちょっと読み込みが遅いかも?って感じもしますが
動くようになりました。
今回の個体は長年放置されていたのか
急に通電したのでコンデンサが一気に漏れ出したようですね
以前、ゲームギアで同じような状態になったことがあります。
今回、早く気付くことができたので無事、救うことができました。
以前手に入れた子とツーショット。
光の加減もありますが、今回の子は明らかに黄ばみが・・・(;´Д`)
紫外線の強い時期にホワイトニングしてみましょうかねぇ。
今回使用したもの
トルクスドライバー
上のほうでも紹介したT10のトルクス。
PCエンジンDUOでも分解に使用しますので持っておいて損はないです。
先端に穴が開いている所謂『いじり止め付き』を選びましょう。
半田ごて
愛用のハンダゴテの記事です。
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電動ハンダ吸い取り器
電動ハンダ吸い取り器。
結構な数のコンデンサを交換するので持ってると効率が違います。
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電解コンデンサ
安価な電解コンデンサのセット。
販売時期やセットによって入ってるのがまちまちなので販売ページで確認を。
(耐圧が大きすぎるものが入ってる場合があり、物理的に収まらない可能性あり)
中華製なので信頼性を求めるなら秋月電子や千石電商などで日本製のを単品買いしましょう。
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無水エタノール
基板洗浄するための無水エタノール
コンデンサから漏れた電解液は念入りに掃除してあげないと
直ったと思ってもまた基板を腐食させ再発させる可能性があります。
あらゆるジャンク修理に必須です。
薬局でも買えますがAmazonでも売っていますので何かのついでに買っておきましょう。
綿棒も大量に必要になると思います。
この記事を書いている時点では
新型コロナの影響でやたらと高騰しております。。(´・ω・`)
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