【偏光板】黒く変色したゲームボーイポケットの画面の修理!【ビネガー】


こんにちは、レトロゲームメンテナンスが好きなプンソン(@setsuhiwa)です
今回はゲームボーイポケットの画面修理を行いたいと思います。

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ビネガーシンドローム


以前ハードオフで入手したゲームボーイポケットです。


セリアの蓋ができるプラスチックのケースに入れて保管していたんですが
先日、中を確認したところ画面が黒く変色しておりました。

レトロゲームやレトロPCの液晶で起こる症状で表面に貼られている偏光板が
経年で変化を起こして黒く変色する『ビネガーシンドローム』と呼ばれる現象ですね。

今回、密閉された容器の中で保管したのがまずかったようで
風通しのいい状態でないと発症する危険性が高くなるようです。

こうなると偏光板を貼りかえるしかないので今回はその作業を行います。

偏光板交換

分解


分解は任天堂でよく使われているY字ネジが使用されていますので
ドライバーをお持ちでない方はAmazonなどで購入できるので用意しましょう。


ネジを外せば簡単に開きますのでまずは液晶ケーブルを外す。
左右のストッパーを上げて引き抜くだけ。


基板がプラスネジでとまっているので外す。


液晶は両面テープで固定されていますが外装を軽くひねるようにすると
はがれると思います。


液晶が取れました。
細いケーブルが束になっていますが非常にデリケートで内部で断線すると
ゲームボーイでよくあるライン抜けの原因になりますので
極力触れないようにしましょう。

偏光板をはがす


表面に液晶保護シートのような感じで偏光板が貼られていますので
これを剝がしていきます。
結構はがすのに力が必要ですが液晶を割らないように気を付けましょう。
剥がす際、強烈な酸っぱいにおいがしますがこれは発生した酢酸によるものとのこと。
酢の匂いですね。


剥がした後も接着剤の層が残っています。
これを無水エタノールで溶かしながら樹脂製のヘラでこそぎ取っていきます。
無水エタノールが無ければシール剥がしなどでもいいと思います。


20分ほどかかりましたがきれいに取れました。
作業時間の大半がこの接着剤を除去する作業になると思います。

新しい偏光板を貼る


偏光板は近隣店舗ではなかなか売っていないのでAliexpressで
GBP用と謳われているのを購入しました。


偏光板を剥がすと電源を入れた状態でも何も映らないんですが・・・
偏光板を通してみるとあらびっくり、ゲームの映像が見えます。


さらに偏光板を回転させると色が変わって薄くなったり反転したりと面白い。


ちょうどいい角度が分かったらそれに合わせて偏光板をカットして貼り付けます。
3層になっているので保護シート面と粘着面を間違えないように。

結構粘着力が強く、貼り直しはできないと思った方が良い。
最初から気泡が入らないように気をつけながら貼っていきます。
自分は1枚失敗しました。

貼り終えたら保護シート面を剥がして組み上げます。

仕上がり


オリジナルの偏光板とは色味が異なってしまうのが残念。
初代ゲームボーイの色合いに近くなりますね。


個人的にゲームボーイポケットの液晶の白黒具合が好きだったんですが・・・
この色になる偏光板って売ってるのかな?

外装がきれいじゃないんでこれはまた互換外装を買って組み替えてやろうと思います。

画面がやられてるレトロ携帯ゲーム機は結構ジャンクで見かけますので
今後見かけたら救出していこうと思います。

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