今回は毎度おなじみハードオフ高松桜町店にて
550円で購入してきたONKYOのMDデッキ
MD-105FXのメンテをやっていこうと思います。
Hi-MD対応デッキ！
マイナーすぎて私もよく知らないんですがこの機種は
MD上位規格であるHi-MDに対応しているようです。
Hi-MDのメディアは1GBもの容量があったとか。。
MDデッキとしてはかなり後期の機種になります。
ディスクを読み込まないためか高松桜町店だからか
550円などというゴミ値で売られていましたが、この機種は動作品であれば
オクで10000円～20000円もの値段がつく一品です。
なんとかして復活させてあげたいです。
状態はそれなりにいいんですが、どうにも前の持ち主がヘビースモーカーだったのか
タバコの臭いがかなりします。
ためしにディスクを入れてみましたがやはり『Reading』のままで進まない。
メカ部分で異音などはしないためピックアップの汚れ、もしくは劣化が原因でしょうね。
分解清掃！
カバーのネジを外すことで上蓋が外せます。
内部はONKYOの他のデッキとほとんど変わらず。
写真だとイマイチわかりませんがそれなりに埃が溜まっています。
ドライブユニットはシールドケースで覆われていますので
底面から固定ネジを外してまずユニットごと外します。
つながってるフラットケーブルとアース線を外してシールド板を外すと・・・
ピックアップが見えました。
うーむ、かなり曇ってて輝きがありません。
おそらくタバコのヤニやら空気中のチリで汚れの膜ができているようですね。
これではレーザーが拡散してしまいピントが合わないと思われます。
綿棒にレンズクリーニング液を含ませてきれいにふき取ってやりました。
見てください、見違えるようにピカピカになったと思います。
仮組みしてディスクを入れてみましょう。
お、ちゃんと読み込みましたね！
つまり単なる汚れで故障とみなされ550円で売られていたというわけです。
この後、ディスクを数枚再生させてみましたが音飛びも無くしっかり再生してくれました。
しかし、問題があり本体ボタンの反応がよろしくないのと
押したボタンと違う機能が働いたりします。
これも定番の故障でタクトスイッチがだめになっているパターンでしょう。
洗浄、もしくは交換で改善するはずです。
タクトスイッチがついてる基板にアクセスするためには前面パネルを外す必要があります。
各ネジを外したあとフックの引っかかりを外すと前面パネルが外れるので
ネジ止めされている基板を外せばいいです。
こんな感じにタクトスイッチがついていますので無水エタノールで洗浄すると改善される場合があります。
今回は洗浄だけでは直らなかったのでタクトスイッチを全交換してやります。
数が多いので電動ハンダ吸い取り機で外して全交換しました。
今回は6mm角、高さ5mmの2本足のタクトスイッチが適合しました。
セットのものをたくさん購入しておくとこういったときに即対応できます。
交換した結果、ボタンの反応もよくなり誤作動することは無くなりました。
最後に仕上げとしてアルカリ電解水できれいに外装をふき取ってあげます。
やはりヤニ汚れがあるようで黄色い汚れやベタつきが取れました。
というわけで今回も無事ジャンクを復活させることができました。
市場価値の高いものが安く手に入ったので満足です。
この世代のアンプやCDプレイヤーもそろえてみたいですね。
今回使用したもの
半田ごて
愛用のハンダゴテの記事です。
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電動ハンダ吸い取り器
電動ハンダ吸い取り器。
高いですがこれがあると部品交換の効率が違います
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無水エタノール
基板洗浄するための無水エタノール
コンデンサから漏れた電解液は念入りに掃除してあげないと
直ったと思ってもまた基板を腐食させ再発させる可能性があります。
あらゆるジャンク修理に必須です。
薬局でも買えますがAmazonでも売っていますので何かのついでに買っておきましょう。
綿棒も大量に必要になると思います。
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タクトスイッチ
意外とジャンクで多いのがボタン不良。
使われていることが多いタクトスイッチはセットのものを買っておくと色々使えて便利です。
こちらもAmazonなどで入手が可能。
2本足と4本足のものがあるので両方持っておくといいです。
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