こんにちは、元ゲーセン店員のプンソン(@setsuhiwa)です。
2022年3月2日(ミニの日らしい)、タイトーのミニアーケード筐体である
イーグレットツーミニが発売されました。
我が家も一台購入しましたので開封レビューします。
この記事は動画版があります
Youtubeチャンネルであるジャンクハウス・プンソンではブログの延長として
購入したジャンク品の紹介や修理、新品で購入したもののレビューなどもやっています。
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イーグレットⅡとは?
タイトーがゲームセンターに設置(恐らく自社ロケがほとんどかと)していた
汎用アーケード筐体でタイトー版アストロシティといった感じですね。
アストロシティミニに対抗したのかレトロゲームを40本詰め込んでミニ筐体として
今回発売されました。
アストロシティに比べると知名度は低く筐体マニアくらいしか知らないと思ってたので
今回の商品化にはびっくりしました。
各部を見ていく
外箱
収録タイトルが書かれていますね。
アーケードゲーム界のレジェンドともいえるスペースインベーダーから
比較的新しいF3システムのものまで入っています。
今回、初移植となるカイザーナックルやその調整版で未発売となっていた断仇牙、
難しいと言われる版権ものでルパン三世などかなり頑張っているラインナップですね。
パッケージからしてカイザーナックルを推しているようで
格ゲー界最強ボスといわれるジェネラルが技(クッソ強い3WAY飛び道具)を
出しているシーンが印刷されています。
詳しくはゲーセンミカドさんのジェネラルチャレンジの動画で。
側面にはオプション品の紹介も。
今回予算の都合で本体だけ購入しましたがコントローラーやタイトルを追加できる
SDカードのセットもあるようです。
内容物
- 本体
- 給電用USB-A to Cケーブル
- HDMIケーブル
- マニュアル
- インストパネル
ACアダプターは別売で5V 2.4A以上のものが必要。
出力が十分ならモバイルバッテリーでも動きます。
前面
スピーカー
ちゃんとステレオスピーカーになっています。
JAMMA規格のアーケード基板はほとんどがモノラル音声ですが
実機のF3システムなどは基板上に別途ステレオ音声を出力できるピンヘッダがあったので
その辺のゲームはステレオ音声対応と思われます。
モニター
おそらくこだわりポイント。
なんと画面の部分が平面ではなくブラウン管のように曲面になっています。
液晶の前に丸いスクリーンを置いているだけですが雰囲気は出ますね。
そのせいで普通の液晶保護シートは浮いちゃいますが・・・
またこのイーグレットツーミニが『イーグレットツー』の名を冠するのにふさわしい訳は
このモニターのギミックにあります。
黒いエスカッションの部分を押すとカチッと引っ込んだ後出っ張ってきて・・・
クルっと90度回転させることができます。
スペースインベーダーなどの縦のゲームを遊ぶときに最適な縦画面に
ワンタッチで変更できるんですね。
オリジナルのイーグレットツーにもこのまんまではないですが回転機構は搭載されていて
他の筐体に比べて29インチのブラウン管を回転させる労力が少なかったんですね。
こういった部分を再現しているあたりオリジナルに対するリスペクトを感じます。
コンパネ
レバーはアナログではなくアストロシティミニのようなスイッチ式で
カチカチと入力されたのが分かりやすい。
さらにレバーやスイッチが大きくしっかりしたものになっていて
本物のゲーセンのレバーに近くなっています。
マジでこのレバーでネオジオミニを作り直してほしい。
また、底面のツマミを回すことで内部でガイドが動いて8方向と4方向の切り替えが可能!
4方向ゲームを8方向レバーで遊ぶとナナメに入ったときに意図せぬ方向に判定されるので
4方向切り替えができるのは嬉しい。
メインのボタンはカチカチっとした感触ですが固い訳ではなく連射はしやすい。
スタート・クレジット・メニューボタンは小さくちょっと固めのプチプチっとした感触。
側面
SDカードスロットがあります。
今後どの程度のソフトが発売されるのかは未知数ですが以前公式Twitterで
アンケートを取っていましたので期待はできそうですね。
ガワの汎用性が非常に高い為、可能性は限りなく低いですが
他社ゲームも取り扱ってほしいところ。
後面
- 電源スイッチ
- コントローラー用USB端子x2
- HDMI出力端子
- ヘッドホン端子
- 給電用USB TYPE-C端子
アストロシティミニと同じ感じですが給電端子がTYPE-Cになったのは非常にうれしい。
ミニ系ゲーム機ってなぜか時代遅れのmicroUSBが多かったんですよね。
アストロシティミニより大きい
開発会社が同じアストロシティミニと比較。
一回り大きい感じですね。
MVSXに比べれば恥じらいのある大きさですがなかなかのワガママボディです。
動作チェック
電源オン
貧乏性で開封したくないので手持ちのケーブルを挿して
モバイルバッテリーで動作確認します。
セリアのTYPE-CのL字アダプターがあると配線が心なしかすっきりします。
上部のイルミネーションが光り、タイトーロゴ・イーグレットツーミニロゴが出た後
言語設定画面になりました。
ゲーム中の画面回転
横画面の状態で縦画面ゲームを遊ぶと左右に余白ができて表示が小さくなりますが
ここで画面を回転させるとスマホのようにそれに反応して
ゲーム内画面の縦画面表示になります。
いちいち設定で変更しなくていいので非常に遊びやすい。
設定など
ゲーム選択画面でEボタン(上段中央)を押すとメニュー画面が出ます。
- 本体の音量
- 本体画面の明るさ
- HDMI:ワイド
オンにするとHDMI出力時、アスペクト比保持で全画面に引き伸ばされる - HDMI:壁紙
HDMI:ワイドをオンにすると設定不可 - HDMI:ターン
回転機構付きの外部モニター使用時の画面向き設定 - フィルタリング
なぜかオフにするとバイリニアフィルタがかかって画面がぼやける - BGM選択
タイトル選択メニューのBGMを3種類から選択できる - 言語設定
- 権利表記
- スタッフクレジット
- 本体の初期化
ゲーム中メニュー
ゲーム中に白いボタンを押すとセーブ・ロード・リセットなどが可能。
タイトルセレクトに戻るのもこちら。
ディップスイッチ設定やボタンコンフィグなどは無し。
ジェネラル強すぎて笑いしかでなかったがインチキしまくってなんとか倒したぞ pic.twitter.com/UjLTcEH36Q
— プンソン (@setsuhiwa) March 4, 2022
セーブロードを繰り返し、カイザーナックルのジェネラルを数時間かけて倒しました
もう『俺ジェネラル倒せるんだぜ』と言っちゃっていいですよね?
液晶
映像はきれいですね。
実際のゲームよりも高解像度の液晶のようで拡大表示していますが
ピクセルパーフェクトではないようでドットのガタツキがあります。
フィルタ設定をどうするかは好みかな。
見た感じではティアリングも発生していない。
5インチなのでそこそこ大きく、文字や敵弾が見えないなどもない。
快適に遊ぶにはぎりぎりのサイズかな?
操作感覚
レバー、ボタンの感触は非常によく下手するとアケコン要らないかも。
かぶせ持ちなど、レバーの持ち方によってはコンパネが窮屈かもしれませんが
自分の持ち方では問題ありませんでした。
格ゲーのコマンドもしっかり入る。
入力遅延ですがタイトルによって差が激しい感じ?
古いゲームはそこまで気になりませんがレイフォースなんかはかなり遅延が気になる。
そもそも実機の時点で遅延がある可能性もありますが
タイトーの基板は持ってないので検証できず。
外部コントローラー
使用できた
- メガドライブミニ6ボタンパッド
- アストロシティミニ用コントロールパッド
- Mayflash F500 Elite(最新ファーム)
予想通りですがメガドラミニパッドとアストロシティミニパッドは使えました。
こいつらで動くコントローラーは使えそうです。
Mayflash F500 Eliteは動画内ではアストロシティミニパッドを繋いで誤認させましたが
最新ファームに更新したところコンソールモードで普通に認識しました。
動画内で使ったのもメガドラミニに対応しているはずのファームだったんだけどなぁ。。
いずれもメニューボタンは無いので本体のボタンを押す必要あり。
使用できない
- ロジクール F310
- バッファロー SFC型パッド
- 復刻版セガサターンUSBパッド
- RAP V隼
- ファイティングスティックmini (PS4)
RAPは使えるという報告がありましたが私の個体は認識せず。
使えても音切れが発生するらしいので無しですね。
外部出力
HDMI出力でモバイルモニターに映してみました。
筐体スタイルでも十分遊べますが大きなモニターに映すことで実用性が増します。
縦画面ゲームで遊ぶときは設定で縦表示にするといいんですが
ゲーム中は変更ができずタイトル選択画面に戻る必要があり。
外部モニターで遊ぶと遅延が若干緩和されるようですので
内蔵モニターの遅延が大きいようですね。
消費電力
本体のみで遊んだ時ですが高負荷と思われるF3基板のゲームで最大0.75A程度でした。
1Aのモバイルバッテリーでも動きましたが軟弱な出力のものだと
電圧が下がってイルミネーションLEDがチカチカと不安定になりますので
2Aあったほうがいいですね。
イーグレットミニツーと繋ぐアダプターの出力電流値で遅延が起こるのかを検証しました。
使用したのはiPhone用歴代USBアダプター
本体付属USB-CtoAケーブル使用
・1A(5W)
・2.1A(10W)
AnkerPowerLineII USB-CtoC 3.1Gen2使用
・3A(18W)
本体の要求値2.4A(12W)以上を満たしていたのは3Aのみ。結果は… pic.twitter.com/WInttA5FTl— 五月雨(さみだれ)せつな (@takaflo) March 4, 2022
ACアダプターの出力が大きいと遅延が減るという話があったので私も検証してみましたが
アナログな検証方法なので参考程度にですが2Aと3Aの違いは誤差の範囲かな。
(画面の明るさと音量はデフォルト)
1Aは確かに2A以上のものに比べて1~2フレーム遅れる。
クロックが下がってゲーム自体が処理落ちするわけでないのでどういう原理なのかはわからん
外部コントローラーを使うと消費電力が上がるので注意。
デモモード
デフォルトでは3分ほどでデモモードに入り収録ゲームのデモ画面が次々と流れます。
電源をつけているだけも見ていて楽しくミニチュアとしての価値も高いですね。
満足度が高かった
17000円くらいしましたがモニターの回転機構や操作系の出来の良さもあって
非常に満足度が高い商品でした。
今まで出たミニ筐体の中では間違いなく最高の出来でしょう。
収録ゲームで気になるものがあれば買いですね。
コメント
最近、
>2022-02-02
>550円で低遅延、コスパ最強のアケコン基板Raspberry Pi Pico+GP2040
Raspberry Pi Picoを使った高性能のアケコンが早つているようなので
作成して手順とか必要な材料とか動画お願いします
ラズパイピコはあるんでいずれネタにはすると思うんですがアケコンはいくつもあるんで優先度は低いですね