PCとアーケード筐体を繋ぐ!USBコンバーターを修理!【お家ゲーセン】

こんにちは、テーブル筐体系ジャンカーのプンソン(@setsuhiwa)です。
先日Twitter上でテーブル筐体の内部を整備する投稿をしましたが
その時に出てきたものの修理をします。

この記事は動画版があります


Youtubeチャンネルであるジャンクハウス・プンソンではブログの延長として
購入したジャンク品の紹介や修理、新品で購入したもののレビューなどもやっています。

ブログを見てくださっている方で登録がまだの方は
是非
チャンネル登録(無料)・高評価・SNSでシェアを
お願い致します。

チャンネル登録はこちらをクリック!

JAMMA-USBコンバーター

便利な奴


これは何ですの?というお話ですが、アーケード筐体のレバーやボタンを
USB変換してPCにつなぐための変換器です。

アーケード筐体がPC用のアケコンになるわけですね。
これを使えばSteamのゲームを我が家のテーブル筐体でプレイできます。

テーブル筐体を買った時にAliexpressで2000~3000円くらいで
買ったような記憶があります。

同じタイプの物はこちらですね。

created by Rinker
サンワサプライ(Sanwa Supply)
¥567(2024/05/08 06:34:15時点 Amazon調べ-詳細)

これだけだと使いづらいのでピンヘッダをUSB TYPE-Aに変換するアダプターと
TYPE A-Aケーブルを併用しています

余談・JAMMAハーネスとは


引用リンク
アーケードハーネス配線データベース – JAMMA


JAMMAハーネスとは80年代初期までアーケード基板の各社コネクターの規格が
バラバラだったものをどの配線がどの信号になっているかを統一したものです。
これにより80年代中頃~90年代のアーケード基板はこのコネクターの筐体で
手軽に遊べるようになっています。
(90年代末からはJVSと呼ばれる新JAMMA規格が生まれたがJAMMA規格も生き残った)

動作チェック


実はこれ、使い始めて1年足らずで壊れてしまい放置していました。
念のためPCと繋いで動作チェックをします。

テーブル筐体内はこのようになっています。
(けっこう好き勝手にカスタマイズしていますが。。)
現在はネオジオ基板が差さっていますね。

中央には通常であればブラウン管モニターがありますが私の筐体は液晶にしているので
ステーのみが残っています。

解像度が1280×1024の液晶になっていますので
映像はそのままPCとDVIケーブルでつながります。


入力系はこのJAMMAハーネスとコンバーターをつなぎ、コンバーターとPCを
USB接続します。


PCを立ち上げると『Black Diamond Arcade JAMMA Joystick』という
USBコントローラーとして2プレイヤー分が認識されます。


しかし、1P側のスタートボタンにあたるボタン7が押しっぱなしになってしまっています。
これではゲームがスタートできません。
当時は技術が無くて直せなかったんですが今なら直せそうな気がします。

修理

原因を探る


特に金属片などでショートしている形跡は無いようです。
怪しいのはコネクターに近い部分。


基板上にご丁寧に印刷されているんですが各ボタンに10KΩの抵抗が
繋がっているみたいですので抵抗値を調べて・・・


・・・みましたが正常でした。


そのさらに手前にある3ピンの部品。
MMBZ6V8ALという型番のようです。


トランジスタのような見た目ですが型番から検索するとダイオードのようです。


JAMMAコネクタ上のスタートボタンに繋がっているダイオードを探し
アノードにテスターのプラス、カソードにマイナスを当てます。
数値は250前後。


隣のピンや他のダイオードのピンは500強と同じ条件で接続されていると思われるのに
明らかに抵抗値が違います。
また、問題のピンは+-を逆にしても抵抗値が低くダイオードなのに電流が流れてしまうので
このダイオードの故障っぽいですね。

ダイオードを交換


同じダイオードは中国では売って無かったのでマルツオンラインで購入。
10個で送料入れて800円くらいでした。


取り外しはヒートガンの出番かと思いましたが
ハンダを盛って手早く交互に温めるという方法で簡単に外れました。


外したダイオードをテスターにかけてもダイオードとして認識されず。


新しいダイオードをはんだ付け。
精度の高いピンセットが欲しくなります。


交換後、抵抗値は他のピンと同じになりました。
これで動作チェックしてみましょう。

動作チェック


やりました、スタートボタンが押しっぱなしにならなくなりましたよ!


6ボタンをフルに使うストIIで動作チェックをしましたが問題なく使用可能。


DirectInputの機器として認識されるんですがSteamクライアント側で
設定してやることによってXinputの機器として認識させてやることができます。

あとは長押し、ダブルタップによる割り当てやキーボードを駆使することで足りないボタンを
補ってSteamゲーがストレスなく遊べますね。
ただ、ゲームによっては1P2Pが入れ替わったりレバーが効かなかったりします。

修理完了


・・・というわけで壊れて放置してたUSB変換基板を修理しました。
いままで修理を諦めていましたが今回直せて少しは成長したかな?と思いました。
アーケード筐体でPCゲーを遊ぶために今後活用していこうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました