今回は中国製の小型ゲーム機
ANBERNIC RG280を入手したため使用感をレビューしていきます。
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ANBERNIC RG280とは
中国製の小型ゲーム機でエミュレーターがたくさん入っており
レトロゲームが動作します。
この手のは類似品が多く出回ってて完成度も様々のようですね。
私は実機派なためこの手のゲーム機はあまり手を出していなかったんですが
今回、中国製品の通販会社である【banggood】 様よりお誘いがありサンプルとして一台
ご提供いただきましたのでこちらを使ってレビューしようと思います。
今回の記事はいわゆる『企業案件』ですのでそういったモノが苦手な方はご注意を。
あと今回の記事は気合を入れてスマホカメラではなくミラーレス一眼(DC-GH5)で撮影しました。
開封し各部を見ていく
中国から発送されたようで手配のメールから10日ほどで到着。
佐川急便で配送されました。
袋の中に箱がそのまま入っているという形でしたが
ヘコミなどはなくきれいな状態でした。
中身ですが、本体・英語と中国語のマニュアル・充電用USB TYPE-Cケーブル。
中国製品あるあるの中の梱包が雑なこともなく、本体は袋とスポンジのような緩衝材で
しっかりと保護されていました。
本体正面。
モロにファミコンのコントローラーに画面を付けたようなデザインで心配になります。
正面のボタンは十字キーとスタートセレクト、ABXYの構成。
画面は2.8インチのアスペクト比4:3のIPS液晶。
すぐにダイソーのフリーカット液晶保護シートを貼りました。
サイズは縦89mm 横78mm 厚さ18mm
上面。
L1L2R1R2ボタン、ヘッドホン端子、USB TYPE-C端子、電源ランプがあります。
右側面。
電源ボタンとリセットボタン。
リセットボタンはへこんだ位置にあり、うっかり押してしまうことはありません。
左側面。
ボリュームボタンとTFカードスロットが2つ。
TFカードはMicroSDカードと同じもので中国製品では様々な事情で
TFカード表記が使われています。
スロットの片方はファームウェアが入ったカードでスロットがシールで封印されております。
もう片方はゲームデータを入れるカードで今回16GBのものが付属しておりました。
一通り見た感じ、パーツにバリや歪みもなく丁寧な造りになっていて好感。
サイズ感ですがニンテンドースイッチのタブレット部分の約半分の大きさですね。
ファミコン実機のコントローラーとの比較。
小さいながらも十字キーはファミコンと同じくらいの大きさが確保されており
操作に無理はなさそうな感じです。
動作チェック
使い方ですが、まずは充電します。
充電端子は近代的なUSB TYPE-C端子となっており
そろそろTYPE-Cで統一したいと思っている自分としてはうれしい。
充電中は赤いランプが点灯します。
ACアダプターは付属していないので手持ちの物を使用。
INPUTは1Aとの表記があります。
電源ボタンを長押しすると電源が入りました。
操作はLRボタンでカテゴリを選び、十字キーでアイコンを選択。
Aボタンで起動という直感的に操作できるものでした。
アプリケーションからホームに戻るときは電源+SELECTキーで。
設定には言語設定があり、日本語表記もできますが
非常に怪しい日本語となるので私は英語で使用しています。
簡単な英語ですので問題はないと思います。
液晶ですがIPS液晶とのことで視野角が広く美しい。
解像度は960(320)x480とのことです。
エミュレーターで遊ぶ
入っているもの
購入時期や購入店によって変わるかもしれませんが
アーケードゲーム・DOS・ゲームボーイ系・ファミコン・SFC・メガドライブ
PS・ネオジオ・ネオジオポケット・PCエンジン・ワンダースワンのエミュレーターが
プリインストールされていました。
これだけあれば私の世代のレトロゲームはほぼ網羅できそうな感じで
自分でエミュレーターを追加することもできるようです。
ROMデータは自前で用意しましょう。
エミュ機なのでROMデータを用意する必要があります。
最近は吸出しに使える機材がAmazonなんかで売ってるので
難易度は下がってきておりますね。
自分で用意したROMデータをフォルダ分けしてSDカードに入れて
エミュレーターに読み込ませればゲームが起動します。
以下、試したエミュレーターの動作状況を記載します。
ファミコン
非常に快適に動きます。
電源ボタンを押すと設定メニューが開くので画面のスケーリングや
ボタン設定、ステートセーブが可能。
これでスーパーマリオブラザーズを遊ぶと任天堂純正ゲーム機で
遊んでいるかのような感覚に陥ります。
ROMデータはKazzoなどのダンパーや手を加えたレトロフリークなどで吸い出すのが簡単。
スーパーファミコン
非常に快適。
ロックマンX3のような特殊チップを使った重いゲームもコマ落ちせず動きました。
電源ボタンを押すと設定メニューが開きます。
電源+セレクトボタンで終了するとセーブデータが記録されないので
電源ボタンを押してエミュレーター側のメニューで終了しないといけない。
ドラクエI・IIなど一部サウンドがおかしいゲームがある。
ROMデータは吸い出し器を使ったり手を加えたレトロフリークなどで吸い出すのが簡単。
ゲームボーイ
非常に快適に動作。
電源もしくはLRボタンで設定メニューに入れます。
電源+セレクトボタンで終了するとセーブデータが記録されないので
電源ボタンを押してエミュレーター側のメニューで終了しないといけない。
ROMデータは吸い出し器や手を加えたレトロフリークなどで吸い出すのが簡単。
メガドライブ
非常に快適。
ほぼピクセルパーフェクトで映すことができるため画面が綺麗。
電源ボタンを押すと設定メニューに入れます。
ROMデータはメガCDがあるならケーブルを自作しPCと接続して吸い出したり
手を加えたレトロフリークなどで吸い出すのが簡単。
メガCDで遊ぶならCDのリッピングのほかにBIOSも吸い出す必要あり。
CDのゲームはリッピングソフトでIMG+CUE形式にイメージ化しましょう。
PCエンジン
非常に快適に動作。
SELECTが設定メニューボタンに割り当てられているため
本来のSELECTが押せないのでゲームによっては困るかも。
CDのゲームで遊ぶにはシステムカードのイメージを所定の位置に
入れておく必要がある。
設定でシステムをacdに設定するとアーケードカードのゲームも動くらしいですが
餓狼伝説SPECIALはブラックアウトで動かなかった。
Huカードの吸出しは専用のダンパーや手を加えたレトロフリークや
SUPER SD SYSTEM3で吸い出し可能。
CDのゲームはリッピングソフトでIMG+CUE形式でイメージ化する必要あり。
PS1
重いかと思いましたが非常に快適でメタルギアソリッドのような
フルポリゴンのゲームもコマ落ち無しで動いています。
ゲームによっては重いものもあるらしいです。
アナログスティックがないのでゲームによっては困るかも?
PS1をプレイして驚いたのがなんと振動モーターが内蔵されていて震えるんです。
この商品の本気度が伝わりますね。
電源ボタンで設定メニューに入れます。
本来PSエミュレーターはBIOSが必要ですがBIOSをエミュレーションする機能が
ついているため無くても動くゲームが多いです。
BIOSを吸い出すにはCFWを導入したPSPから吸い出す、PARを使ってPCと接続する、
ダンプソフトを使ってメモリーカード経由で吸い出すと言った方法があります。
この時代のゲームはまだCDDAが使われていることが多いので
ゲームのディスクはリッピングソフトでCUE付きのイメージファイルにしましょう。
ネオジオ
非常に快適に動作。
専用エミュもありますがアーケードエミュレーターのFBAで動かすのがいいでしょう。
電源ボタンで設定メニューに入れます。
連射ボタンがあらかじめ設定されていてボタン設定と干渉するので
オフにした方がいいです。
ROMデータとBIOSデータは吸出しの難易度が高いのでHumble Bundleなど
公式ライセンスで入手可能なPC版に入ってるZIPファイルを使用したり
有志のツールを使ってAndroid版やSteam版から抽出するのが簡単。
日本語版で起動するにはBIOSのアジア版BIOSを日本版のものやUNI-BIOSを
リネームして上書きするなど工夫が必要。
アーケードゲーム
ゲームによって快適さが違うと思います。
FBAで沙羅曼蛇を起動してみたところ快適に動作しました。
発明の友
↑参考サイト
こちらの方法でストIII3rdを抽出して遊んでみたところカクカクでしたので
CPS3クラスになると重くて無理。
古めのゲームなら問題なく遊べそうです。
その他のエミュレーター
ほぼ中身が同じなRG350のまとめWiki。
使えるエミュレーターの情報などが豊富です。
各エミュのBIOSの名前や入れるディレクトリはこちらを参考にしました。
追加のエミュレーターなどがDLできる。
SDカードにappsフォルダを作りそこにOPKファイルを入れるだけで認識されます。
メディアプレイヤーとしても使える?
動画
動画プレイヤーアプリがインストールされているので
専用にエンコードした動画を入れれば再生できます。
試してみたところ、4:3の動画は320×240 29.97FPSまで
16:9の動画は320×180 29.97FPSまででH.264のMP4なら再生できるようです。
59.94FPSだとコマ落ちします。
640×480では音声のみで映像が出ませんでした。
音声はAACで。
解像度は低いですが液晶がきれいですのでなかなかいい感じに見ることができます。
スマホが普及した現代ではこういったものに動画を入れて持ち歩くことが
ほとんどないとは思いますが。。。
音楽
MP3などの圧縮音源のほか、可逆圧縮のFLACも再生可能。
ただし、96KHzのハイレゾ音源は再生不可でノイズが出るだけでした。
プレイヤーアプリが日本語表記に対応していないようで空欄になります。
わざわざこれで音楽を聴く必要もないかもしれませんが
一応ポータブルオーディオプレイヤーになります。
使ってみた感想
良いところ
- なかなか高級感がある
オモチャのようなものを想像していましたが質感がかなりいいんです。
プラパーツにはシボ加工がされていて金属プレートのヘアライン加工など
省略してもいいような部分がしっかり作られています。
重さも軽すぎず程よい重さがあって高級感が増しています。 - 十字キー・ボタンが良い
最近の中華製品は分かってきたのか十字キーの中心にしっかりと支点があり
押し付けながらグリグリ動かすスタイルでも全方向が同時押しになりません。
LRボタン以外は導電ゴム式のようで押した時の感触もファミコンっぽくて良い。
十字キーに関しては味皇さまのようにうるさい私も満足です。 - 小さいのにレトロゲームがサクサク動く
私のようなオッサン世代にはうれしいレトロなゲームがサクサク動きます。
ポケットサイズですので持ち歩いてちょっとした息抜きにプレイできます。
気になるところ
- 小ささゆえの持ちにくさ
キーやボタン自体の反応は良好なんですがやはり小さいが故に
長時間使っていると手が痛くなります。
また、LRを押すには持ち直す必要がありとっさに押すのが難しいです。 - 液晶のリフレッシュレート
エミュレーター上では60FPSで動作しているように見えるんですが
どうも液晶のリフレッシュレートが低いのか若干カクカクしているように見えます。
体感で50~55FPSくらいでしょうか?
プレイに支障が出るほどではありません。 - 最初は操作方法で悩むかも
電源を切るのが電源ボタンではなくホームからアイコンを選んで
シャットダウンする方式なので最初は戸惑うかもしれません。
また、各エミュレーターのメニュー呼び出しや終了など
最初はちょっとわかりづらいです。
まさか電源ボタンを電源の入切以外に多用するとは思わんでしょう・・・
総合的には非常に完成度が高いと思います
中国製ゲーム機と言えば『ポリーステーション』などの謎のファミコン互換機や
『vii 威力棒』などが有名でそういった感触の物を期待していましたが見事に裏切られました。
軽く触ってみた感触ではありますが質感や実用性など
日本で売られている『○○ミニ』系のゲーム機と比較しても
遜色ない完成度で中国の本気を見た感じがします。
持ち運びできるゲームマシンと言えば『GPDWIN』などを所有していますが
こちらの方が小さくお手軽に使えるため外出時のお供にしようと思います。
購入はBanggoodがお得
【banggood】 で購入すればお安く入手が可能です。
BanggoodのRG280Vの購入ページへ行く
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コメント
お疲れ様です。
こういうゲームボーイより小さい手のひらサイズのゲーム機を見ると
世代的にキーホルダーになった小さいテトリスを思い出します。
こういうのは多分サイズ感がいいんですよね、ポケットにすっと入る
少年時代のお宝というか。
最近だと任天堂もゲーム&ウォッチ復刻して発売しましたしね。
私の時もテトリスのキーホルダーが流行りましたね
授業中に遊んでる奴が多くて学校で問題になりました
ガチャガチャの当たりで出てくるカードラジオとか
子供の服のポケットでも入るガジェットは当時ワクワクしましたね