ビットが抜けないチェーンソー目立機 N-817のメンテ


友人が『こういうの直せないか?』と持ってきたのがこちら。
チェーンソーの刃を研ぐ電動工具のようです。

ビットが抜けない


ニシガキ工業株式会社のチェンソー目立機とのことです。
本体に型番が書いていないんですが・・・


パッケージを見たところ『N-817』というのが型番のようです。


何が悪いのか聞いたところビットを固定するボルトが緩められなくなったとのこと。
構造的にホビーリューターと同じような固定式になっていてロックボタンで回転をロックし
スパナでボルトを緩めることでチャックからビットが抜けるようです。


試してみるとなるほど、ロックボタンを押してもしっかりとロックできず
空回りしちゃってボルトを緩めることができないようです。

1年保証がついているんですが保証切れのようでメーカー修理だと
5000円ほどかかると言われたそうです。
6000円ほどで買える商品なため、新しいのに買い換えたそうですが
そちらも速攻で同じ症状になったとか。。

買い換えた新しい方はメーカー保証が生きてるのでそちらは修理に出すとして
古い方はダメもとで直るか試して欲しいとのこと。

分解し応急処置


とりあえず内部の構造を見ないといけませんので分解します。
分解すると調整がズレてうまく研磨できなくなるとのことですが
壊れてもOKとのことでやっちゃいます。

見えてるネジを外すと真っ二つになるので分解はめちゃくちゃ簡単でした。

想像通りですが、軸の部分にスリットがありました。


ロックボタンを押した際にストッパーの棒が飛び出てきてスリットに入り
回転を止めるようになってボルトを緩められるようになるみたいですが
ストッパーの棒が折れてるのか磨耗しているのかスリットまで届いていない。

回転させているときにこのボタンをうっかり押してしまうことが多いそうで
高速かつ高トルクで回転する軸に当たってどんどん磨耗していったようです。
これは使用中に押してしまいやすい構造に問題があるんじゃないのかと思う。


糞の役にも立っていないロックボタンのパーツを取り外します。
内側から押し出すか外側からペンチで強引に引っ張るといいと思います。


ボタンがついた鬼目ナットのような部品が取り外せました。
この部品を交換すればいいだけなんですが代替部品はなさそうなので・・・


ボタンがハマっていた穴にナットを押し込み接着剤で補強。


ネジをはめました。
ビットを外す際にネジを回せばロックがかかるようになり
ビットを外すことができるようになります。
使用時は必ずネジが緩んでいるか確認する必要がありますが
不用意に触ってしまうボタン式よりは安全になったかと思います。

簡単な部材での応急処置となってしまいましたが無事使えるようになりました。

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