ちょっとリクエストがあったのでクラファンが行われているGPDWIN2023は買いなのかというお話をします。
今回もオッサンの独り言ということで。
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旧型レビュー
今回紹介するのは2023年版の新型ですが、旧型を所有しておりますのでそのレビューを先にご覧いただくと幸いです。
ROGALLYとの比較レビューもあります。
GPDWIN4のココがイイ!
言い逃れができない形状
この機種が気になるという方の多くがこの言い逃れができないデザインに魅了されたのではないでしょうか?
旧機種のGPDWIN3からソニーに全力でケンカを売るスタイル。
中華でなければ成せない技ですね。
フルHD ネイティブランドスケープのような液晶
解像度は扱いやすいフルHD!
そして変換基板をかまして横変換したものをネイティブランドスケープですと主張する詐欺まがいの液晶!
まあ、実際縦液晶を無理やり横回転させてるPCによくみられる表示不具合は今のところ出ていないので問題はないんですがちょっとギラギラした感じがするのが気になるかな。
物理キーボード
これが最大の特徴ですね。
PSPGOやXperia Playを彷彿とさせるスライド機構のある液晶の下から現れる物理キーボード!
ちゃんと物理スイッチになっていて押した感触があります。
長い文章を打つのには全く向いていませんがパスワードを打ったりする程度ならば非常に便利です。
とりあえず余計なものを持ち歩かなくてもPCとして成立するのは良い。
ポータブルとは思えない性能
ベンチ上は下手なデスクトップPCが裸足で逃げ出すスコアをたたき出します。
ゲーム性能も統合型GPUとは思えないレベルで重たいゲームもそこそこ動作します。
この小ささでありながら数年前のデスクトップから入れ替えても不満は無いでしょう。
GPDWIN4のここがイヤン
あまりにもクソ過ぎる十字キー
私がGPDWIN4を使う気が無くなりROGALLYに移行した最大の理由。
とにかく全方向に同時押しできてしまう十字キーがクソ過ぎる。
通常、十字キーには中心部に押し込めない部分がありそこを支点にしてシーソーのように動かすことで上下と左右が同時に入力できないようになっていますが少なくとも私が手にしている旧型GPDWIN4にはそれが無い。
例えばシューティングゲームなんかでうっかり上下が同時に入ったりするとニュートラル扱いになって自機が止まって爆死します。
また、格ゲーではヨガ系などの回転コマンドが死ぬほど入れにくい。
GPDWINMAXやMAX2はまともな十字キーだったんですがどうしてこうなった。
自分以外にここを不満に思ってる人のレビューを見たことが無いので自分のだけが不良品なのかと疑ってしまいますがどうなんでしょうか?
使ってる人居たら十字キーの感触を教えてください。
ワンチャン2023バージョンで改善されている可能性もあるのかなぁ?
バッテリーまわりがクソ
フルパワーで動かすと1時間ちょいしかバッテリーが持たないためポータブルでの使用は高出力なPD対応モバイルバッテリーが必須。
また、いたわり充電に対応していないので据え置きPCとして使用する際につなぎっぱなしによる過充電でのバッテリーの劣化が気になる。
設定アプリのインターフェイスがクソ
TDPなんかの設定がプリインストールアプリでできるんですがモロに中華製丸出しで意味不明のインターフェイス。
ROGAllyのような直感的かつグラフィカルなインターフェイスでないといやという方は自分で有志が作った類似アプリを導入する必要があります。
サポート期間がクソ
https://gpd-direct.jp/pages/hosho_syuri
大手メーカーであれば販売終了後5~6年くらいは部品保有期間があると思うんですがGPDの国内正規代理店では販売開始から3年と明記されています。
3年たてばゲーミングPCとしては陳腐化するとは思いますが個人的にはあまりにも短い印象。
https://support.nec-lavie.jp/navigate/support/repair/partslimit/
たとえば実質中華メーカーのNECは製品発表から7年弱は修理対応を行っているようです。
これがただのノートPCなら買い替えりゃいいと思うんですが今後この形状のPCが出るかは不明なのでサポート期間が短いのは不安が残ります。
バッテリーなど交換部品は無くなる前に入手しておく必要がありますね。
旧型と新型の違い
比較表
旧型 | 新型 | |
APU | Ryzen7 6800U | Ryzen5 7640U Ryzen7 7840U |
メモリ | LPDDR5 6400 16GB 32GB | LPDDR5X 7500 16GB 32GB 64GB |
SSD | 512GB 1TB 2TB | 512GB 2TB 4TB |
USB TYPE-A端子 | あり | なし |
Oculink | なし | あり |
APU
最新世代のRyzen 7040シリーズとなっています。
Ryzen7 7840Uは6800Uと同じ8コア16スレッド、GPUコアは12コアとなっており単純に世代が新しくなった分パワーアップしている感じ。
今回Ryzen5 7640Uが選択できますがCPUは6コア12スレッド、GPUコアは8コアとかなりパワーダウンするので選ぶメリットはあまりないのではないかと思います。
特にゲーム性能で重要となるGPUコアが減るのは痛すぎる。
ちなみにSteamDeckのGPUはひとつ前の世代の8コアなので世代が新しい分、SteamDeckよりは高性能になるのではないかと思われます。
Ryzen 7 7840Uと同等の性能を持つといわれているRyzen Z1 Extreamを搭載しているROG Allyを触った感じですが旧型のRyzen7 6800Uと大きく性能が変わるかと言えばまあ、確かにちょっと早いわねといった程度なので絶対に最新じゃないとだめかと言われると微妙なライン。
メモリ
新型は新たに64GBを選択できるようになりました。
ゲーム用途で64GB必要かと言われると微妙ですが外付けGPUなんかを接続してデスクトップ代わりにしたい方にとってはあると嬉しいかもしれません。
一般的には32GB版を購入しビデオメモリを8GB割り当てるという感じで十分かと。
あとから追加はできないのでハイエンドしか認めない人は64GBいっときましょう。
地味にメモリスピードが上がっているのもいいですね、メモリスピードはグラフィック性能に影響する部分なので早ければ早いほどいいです。
SSD
新型は4TBが選べるようになりました。
ゲームをモリモリインストールしておきたいという方にはうれしいですね。
ただし、4TBはメモリ64GBのハイエンドな構成でないと選べないので32GB版を購入し自分で換装するという方法をとる方が多いのではないかと思います。
GPDWIN4は一般的に手に入る2280 M.2 NVMeを使用しているので安価に入手できますしね。
USB TYPE-A端子 Oculink
おそらく好みが大きく分かれるであろうポイント。
旧型はUSB TYPE-A端子を搭載しておりハブやドックを使用しなくてもこれまでのUSB機器を接続することが可能でした。
新型はそれが廃止され代わりにOculinkというPCI-E接続の端子が搭載されました。
この端子はUSB4よりも高速な通信が可能でで外付けGPUを接続するときに性能を極力落とさずに使用できるとか。
逆にいうと外付けGPUを使わない人にとっては対応機器がほとんどない死に端子となります。
ちなみにOCulink/USB4接続の比較では前者の方が高いスコアとなりますが、USB4も十分に高い数値です✨
ケーブル1本で給電&ハブ機能も使えるUSB4接続はやはり利便性に優れていますね☺️ pic.twitter.com/e1lq3xKGOL— デントオンラインショップ (@dentonlineshop) July 17, 2023
さらに現在発売予定の外付けGPUであるGPD G1だとUSB4接続とほとんど性能差が無いらしい。。
というのもあってUSB TYPE-A端子がある旧型でいいやって意見も見られます。
現在入手困難な旧型の32GB版を持っている方は大事にした方がいいかもしれません。
買え!
- ハイスペックポータブルPCが欲しい
- 物理キー最高!
- PSPっぽい外観が好き
- なんかあっても自分で解決できる
買うな!
- PC初心者
- メーカーサポートを気にする人
- 中華製であることを理解していない人
- 十字キーに中心軸が無いのが許せない人
私は旧バージョンで性能的には満足なので買い替えはしません。
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