現在販売されている家庭用のノートPCって
メモリ構成が8GBx1、空きスロットx1っていう構成が多いような気がします。
大抵の方がメモリ8GBもあれば事足りる気がするのでそのまま使用しているかもしれませんが
実はそれすごく勿体ないです。
メモリを2枚実装できるなら絶対デュアルに
シングルチャネルとデュアルチャネル
ちょっと昔から存在するのですがPCには
同規格・同容量のメモリをペアで実装することによって同時アクセスし
メモリの転送速度がアップする『デュアルチャネル』というものがあります。
逆に1枚のメモリのみの場合『シングルチャネル』となり
メモリの性能通りの転送速度になります。
デュアルチャネルにすると具体的に何が良いのか
一番恩恵を受けるのはCPU内蔵グラフィックの部分だと思われます。
外部でグラボを積んでいないノートPCなどは
グラフィックで使用するメモリをメインメモリから一部使用しており
メモリ帯域もCPUと共有し、取り合いになります。
つまり、内蔵GPUの性能が一定以上だった場合、シングルチャネルでは
メモリ帯域がボトルネックになる可能性が出てくるということです。
通常のOSの動作などはストレージがボトルネックになるので体感できるほどの
違いはないと思います。
メモリをデュアルチャネルにしてみた
ちょっと前の機種ですが先日メルカリで購入した
メモリが8GBx1という構成の富士通のAH77/B1のメモリを増設し
デュアルチャネルにしてあげましょう。
ちなみにグラフィック機能はCore i7 7700HQ内蔵のHDグラフィックス630
あまりにも古い世代だとGPU性能が低くてデュアルにしてもあまり効果がないと思います
このマシンのメモリはDDR4 2400(19200) SO-DIMMですので同規格の8GBのものを用意。
DDR4・・・メモリの世代
2400(19200)・・・メモリスピード
SO-DIMM・・・ノート用メモリ
お手持ちのPCのメモリ規格が何なのかや、秋スロットがあるのかは
メーカーサイトの製品仕様を確認すると大抵明記されています。
場合によっては既に2スロット使用されていたりメモリ増設自体ができないものもあります。
増設メモリは厳密には同一メーカーの同ロットのもので合わせるのが相性問題が出にくくて
いいとされていますが通常はそこまで気にしなくてもいいと思います。
新型コロナのせいかSSDやメモリが高くなって辛いです。
裏蓋を開けてスロットに斜めに差し込んで水平に倒すことでパチンとロックされます。
プラモデルより簡単です。
デュアルで動いているか確認するにはCPU-Z(窓の杜)というソフトを使うと簡単です
合計メモリが16GBとなりゴージャスなマシンとなりました。
ただ、保証が残ってるPCを分解すると保証がなくなる場合がありますので
確認後に実行しましょう。
メモリー増設程度であれば保証がなくならないケースもあります。
ゲームで3D性能がアップしたか確認
ドラクエベンチ
まずはシングルチャネルのスコア
設定は1920×1080 最高品質 フルスクリーンです。
3622と評価は普通
同設定でデュアルチャネル。
スコアは5197と大幅にアップしています。
メモリ容量が8GBから16GBにアップしているものの
ドラクエベンチ自体はそこまでメモリを食わないと思うので
メモリ容量によるスコアの差は微々たるものでしょう。
FFXVベンチ
ノートの内臓グラフィックでこれをプレイしようというのが無謀な気がしますが
設定はちょっと恥じらいをもって1280×720の標準品質。
シングルチャネルのスコアは850と動作困難。
測定中もカクカクでひどいものでした。
デュアルチャネル。
1018と若干ですが伸びています。
もともと動作困難なレベルですので150そこらあがったところで
誤差の範囲ですかね。
KOF14
設定は1280×720 エフェクトはすべて切。
ベンチマークやFPS表示が無いので操作した体感になりますが
シングルは軽いステージでも40~50fpsくらいの体感で
ちょっとカクカクしますがデュアルにするとたいていのステージで
60fps出てる感じがしますね。
普通に遊べます。
これがIvyBredgeやHaswell世代だと640×480の額縁表示で
なんとか30fps出てるかなって感じでした。
まとめ
比較的軽めのゲームをする場合、デュアルチャネルにすると
かなり体感で差が出るほど効果がありました。
購入したままの状態でメモリが1枚だけ載ってるといった場合
もう一枚増設してあげると使い方によっては幸せになれるかもしれません。
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