Libretto50のHDDをCFに換装して快適に使う!



今回は先日手に入れて動作確認まで完了した
東芝の小型PC・Libretto50のHDDを換装しようと思います。

デフォルトのHDDのままでは不安

Windows95ミニノート! 東芝Libretto 50CTAを入手したので動作確認!
新品かと思うくらいきれいなLibretto50。 しかしモニターが映らないみたい?#ハードオフ pic.twitter.com/e1uqsAOJvL — §( ´_ゝ`)§ (@setsuhiwa) May 3, 2020 ...

前回、BIOSロックがかかってたのでそれを解除し
Windows95が立ち上がるところまで確認できています。

しかし、とてつもなく大きな回転音を立ててカリカリカツンカツンと
いつ壊れるか分からない年代物のHDDのまま運用するのは不安です。
また、このHDDは発熱もかなり大きいです。

というわけで、今回はバックアップもかねて内蔵HDDを
CF(コンパクトフラッシュ)に換装することにしました。

用意したもの

CF(コンパクトフラッシュ)


今回の主役のCFです。
カメラ好きの方ならメモリーカードとしておなじみかと思います。
私もEOS5DMark3でレキサーのものを愛用しています。

このCFは通信がIDE互換なため変換コネクタをかますことで
HDDと置き換えることができます。
昔、私はクッソ遅いThinkpad X40のHDDをCF化して使っていました。

今回のLibretto50はBIOSが認識できるHDD容量が4.3GBまでとのこと。
Windows95での運用なので4.3GBもいらないかなと思い2GBのものを手配。
小容量のCFは入手が難しくなっていますがヤフオクで2枚2000円ほどでゲット。

CF化するにあたってCFがTrueIDEモードに対応していることが重要で
対応していないものはブートデバイスとして使用できません。
選ぶ際は口コミでブート実績のあるものを選びましょう。

CF-IDE変換基板


CFとIDEはピン数が違うのでそれを変換する基板です。
現在入手できるもので評価が高いのは変換名人のモノ。
ノート用・デスクトップ用・1.8インチIDE用・ZIF変換など種類があるので
間違えないようにしましょう。

CF-PCMCIA変換アダプタ


CFを挿すことでPCカード型外部ドライブとして使うことができるアダプターです。
これはHDD内のバックアップや今後のデータのやり取りに使用します。

FDD


PCカード接続のFDDです。
純正のものは2000円以上したのでLibretto50でブート実績のある
ソニーのFA-P1という機種をオクで落札。
送料込み600円くらいでした。
ビデオカメラの付属品らしくこれを使うと動画から静止画をフロッピーに保存できるとか。
ニッチな用途のためほぼ未使用な感じの美品でした。

バックアップを取る


まず、何かあっても戻せるようにバックアップを取りましょう。
CF-PCカードアダプターにCFを挿して・・・


LibrettoのPCカードスロットに挿入。


別途ドライバは不要で自動インストールされ、Dドライブとして認識されました。
起動中に抜き差しも可能なので母艦とのデータやり取りに便利です。
特にこの機種はUSBポートがないので助かります。


バックアップですがこの機種はリカバリメディアを出力する機能が付いているんですが
フロッピーディスクを50枚近く要求しやがるのとOfficeなどの一部のアプリケーションは
復元されないので今回は丸ごと環境を移行することにします。

環境移行の方法はCドライブのデータをまるごとDドライブにコピーするだけ。
注意点としては隠しファイルを表示させないと全部コピーできないのと
ドラッグアンドドロップだとショートカットになっちゃうことがあるのと
WindowsフォルダにあるWin386.swpファイルをコピーしようとすると
共有違反でコピーが止まってしまう点。
Win386.swpはメモリ不足の時のスワップファイルなのでコピー不要です。

全部コピーできたら母艦にもコピーしておきましょう。
この時もWindows10側の隠しファイルとシステムファイルを表示する設定にしないと
全部コピーされないので注意。

我が家の母艦はCFカードリーダーを内蔵させているのでデータのやり取りが楽です。

起動ディスクを作り、CFにFDISKをかける


まずはHDDからWindows95を起動して起動ディスクを作りましょう。
コントロールパネルからアプリケーションの追加と削除に入り
起動ディスクタブから作成が可能です。
フロッピーが1枚あればOKです。


二枚手配したうちの残りの一枚のCFを変換基板に装着します。
東芝のPCに挿す際には変換基板の20番ピンを折らないといけないという
口コミがありましたが今回購入したものは20番ピンが最初からありませんでした。


外装が崩壊するのであまり開けたくありませんが裏ブタを開けてHDDと入れ替えます。
最初、裏蓋を開けずにピンセットで差し込もうとしましたが
絶対にうまく入らないので諦めました。
結構ナナメに強引に挿さないといけません。
逆挿しはできないようになってるので挿さる方向に挿しましょう。


空のCFですので当然そのままではシステムが起動しません。
PCカードスロットにFDDを挿し、先ほど作成した起動ディスクを使って
システムを起動しましょう。


FDISKを実行します。
調べたところ、LibrettoのHDD換装はクセがありHDD領域の終端に
ハイバネーション領域がないとWindowsが起動しないようになっているそうです。

ハイバネーション領域はHDDをLibretto本体のIDE端子につないでFDISKをかけることで
自動的に生成されるとのこと。


現在の領域を削除します。


基本MS-DOS領域を作成してアクティブ化。
これで起動ドライブとして使用できるようになります。


フォーマットをかけます。
試しにformat c: /sとしてシステムファイルを書き込んでみます。
起動ドライブとして使用できるならこれでCFから起動するはず。


FDDを抜いてCFからブートしてみたところちゃんとシステムが起動しました。
最低限のファイルしかないのでほとんど何もできませんが。。

使えることが分かったので念のためもう一回フォーマットしておきます。

バックアップファイルを書き戻す


後は起動ドライブとして出来上がったCFにさきほどバックアップを取った
Cドライブの中身をそっくりそのまま書き戻します。
母艦から書き戻してもいいですしバックアップを取った時の要領で
HDDから起動したWindows95からコピペしてもいいです。

コピーが終わったらCFを内蔵IDEコネクタに挿して組みなおします。


無事、CFカードからWindows95が立ち上がってきました。
環境をそのまま移行したのでインストールされているソフトや設定は
そのままですぐに使えます。

また、元のHDDは810MBしかなく空き容量が少なかったため
容量に余裕ができました。

HDDアクセスランプが点滅しない件


今回使った変換基板をそのまま使うとHDDのアクセスランプが点滅しません。
使用する分には支障はないんですがやはりアクセス状況は視覚的に分かったほうが
気持ちいいので配線を追加します。

モバイラーが憧れた名機を今風に蘇らせる
こちらの記事によると写真の位置のピンをショートさせると良いとのこと。


ちゃんとアクセスランプが光るようになりました。

CF換装してみて使ってみた結果

起動に関してはデスクトップ画面が出るまではそこまで変わらない感じですが
デスクトップが出てから実際に操作できるようになるまでが格段に速くなりました。
ヘッドシークが無くなったためランダムリードが高速化した恩恵でしょうか。

ExcelやWordも起動に20秒くらいかかってたのが
5秒以内に使用できるようになり爆速化しました。
古いOfficeですが文書作成は問題なくできますね。

音に関してですが元々CPUファンもないマシンということもあり
物理的に駆動する部分が無くなったため無音マシンになりました。
発熱も下がり本体の重さも軽くなっていいことずくめです。

メモリが16MBしかないマシンですがそれを思わせないキビキビした動きになり
ちょっとした待ち時間の手が寂しくなった時に起動したくなるマシンになりました。

今回はここまで・・・

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