ハードオフ高松桜町店にて。
読み込みNGと書かれたUSB外付けブルーレイドライブがなんと330円。
今回はこいつを修理します。
各部チェック!
読み込みNGでも330円なら買わざるを得ません。
最悪ドライブだけ外してスリムドライブを換装すれば良い。
型番はアイ・オー・データのBRP-U6CRという機種のようで
外装はツヤのあるレッドでかっこいい。
2012年発売の古いドライブですがBDXL対応なので動けばそこそこ使えるはずです。
ただ、この手のドライブはピックアップが死んでいた場合は
調整や交換もままならないので修理は難しいです。
なのでこの値段じゃなかったら買わなかったですね。
インターフェイスは時代を感じるミニUSBですが
耐久面でmicroUSBに勝るのでこっちの方が好きです。
ちょいと時代遅れなUSB2.0の速度ですが光学ドライブならまあ許せるかな。
補助電源の端子はないのでUSB端子の電源供給が弱い機種は正常動作しないかもしれません。
早速PCにつないでイジェクトを押したところトレイが出てきて
PC上ではブルーレイドライブとして認識されました。
しかし、ディスクを入れても一瞬アクセスランプが点灯した後に沈黙します。
回転している様子がないのでディスクが入っていることすら認識できていないようです。
ガチジャンクの香りが漂ってきました。
それでは分解していきましょう。
中身はパイオニア BDR-TD05
見た目ではネジがありませんが、ゴム足の下に2本隠しネジがありました。
(USB端子がある側の2個のゴム足の下)
上ブタが取れました。
こういった外付けドライブはノートPC用のスリムドライブ+Slimline SATA-USB変換基板で
構成されております。
今回の製品はドライブにパイオニアのBDR-TD05が使用されていました。
ドライブは2本のネジで固定されているので外して引き抜きます。
原因の切り分けのために昔ハードオフで入手した
Slimline SATA-USB変換ケーブルを使って動作確認をしましたが
症状は変わらず。
つまり、故障個所はドライブ側で間違いないようです。
ドライブはさらに4本のネジと一か所のテープをはがせば
上ブタが取れます。
上ブタを取った状態でテストしてみました。
トレイが収納されるとまずレーザーを出してディスクの有無をチェックするんですが
そのレーザーが全く出ていないためピックアップの死亡もしくは
ピックアップに電力が供給されていない可能性があります。
(失明の危険性があるためレーザーは直視しないようにしましょう。)
いろいろ弄ってて原因が判明。
本体基板とピックアップユニットはFFC(フレキシブルフラットケーブル)で
つながっているんですがそれがトレイの出し入れによって折れ曲がり、
金属疲労で断線しているところがありました。
これでは正常な通信ができないでしょうね。
ふと思い出したんですがこのBDR-TD05というBDドライブは以前手に入れた
DynabookのPCにも使われていて同じように読み込みができなかったなぁと。
もしかするとこのドライブの持病なのかもしれません。
FFCを入手して交換する
毎度のAliexpressでFFCを入手しました。
今回のドライブには実測で0.5mmピッチの60ピンで
長さ220mmくらいのFFCが使用されていました。
ちょっと短いですが200mmくらいのケーブルが送料込み、5本500円。
一本あたり100円ですのでこれで直ればお得。
まず、もともと付いているFFCをコネクターから抜いてひっぺがします。
コネクターはストッパーを起こしてロックを外すタイプ。
引っぺがす前にだいたいの位置をマーキングしておきます。
ピックアップ側も同じコネクターなんですが
基板を外さないとロックを外せませんね。
他のケーブルがつながっているため完全には外れませんが
ロックを外せる程度には隙間ができるので頑張ってケーブルを交換します。
あとは元通りにケーブルを収納できるように貼り付けていきます。
今回は前のケーブルを貼っていた粘着テープが強力に残っていたので
そのまま使用しましたが場合によっては両面テープが必要です。
若干、元のケーブルよりも短いため完全に元と同じ取り回しにすると
長さが足りなくなりますのでそこは微調整してやります。
トレイを入れるとこんな感じでうまく収納されるようになればOK。
ここで巻いている部分を余らせすぎると基板にケーブルが当たって
トレイが奥まで入らなくなります。
修理完了!
元通りに組み上げました。
FFCの取り回しが微妙なのかトレイの開閉が前ほどスムーズにいかなくなりましたが
まあ、そこは妥協しましょう。
ディスクの読み書きですが問題なくできるようになりました。
330円+100円で外付けBDドライブがゲットできましたのでお得でした。
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