名機モバイルギア! MC/R550を入手!


先日入手したシグマリオン2がなかなかガジェット好きの心をくすぐる代物でしたので
今回、同じくNECが開発したハンドヘルドPCのモバイルギアを入手しました。
こちらの動作確認などいろいろ触ってみようと思います。

ちょっと大きなハンドヘルドPC


今回入手したものはMC/R550というモバイルギアの中でも末期の最上位機種にあたり
シグマリオン2と同じOSであるWindows CE3.0(Handheld PC 2000)が入っています。
したがって特に不具合がなければシグマリオンと同じ使い勝手になるはずです。
大きさがちょっと大きく、Vaio Pとほぼ同じ大きさとなっています。
同型でMS-DOS搭載のものや電池駆動のものもあるようで、どちらかというと
いろいろいじりがいのあるそちらのほうが人気のようです。

各部を見ていく


今回入手した個体は状態はそこそこ。
液晶の左端に若干変色が見られますが映せば気にならないレベルのようです。
質感は全体的にプラスチッキーで高級感はありませんが
逆にこのくらいのほうが気がねなく持ち出しやすいです。


左側面
DCジャック・映像出力・パラレルポート・携帯接続端子。
樹脂製のカバーが劣化してパキパキに割れて無いんですが
この機種の持病みたいですので仕方ありませんね。
何かしらの方法でカバーを自作したいところです。


正面
CFスロット・ヘッドホン端子・マイク穴・インジケーターランプ。
CFスロットはメモリーカードとして認識されるので母艦とのデータやり取りは容易です。


右側面
PCカードスロット・モデム端子
シグマリオンに無かったPCカードスロットが単独であるのがいいですね。


背面
バッテリーと今は滅んだ赤外線ポートがあります。


キーボードは十分なピッチが確保され非常に打ちやすいです。
配列も素直で今時の変態配列の小型PCが裸足で逃げ出す打ちやすさ。
テキスト打ちマシンとしてモバイルギアが今でも人気の理由のようです。
また、バッテリーの横にジョグダイヤルがありテキストやHPの
スクロールなどができるようです
これは使いやすそう。

動作確認


眺めていても面白くないので早速電源を入れてみましょう。
電源アダプターはシグマリオンと同じく9Vのもので流用ができます。
USBの5Vを9Vに昇圧するケーブルでの充電も可能でした。

NECのロゴが数秒表示されたあと・・・


シグマリオンと同じく初期設定を済ませると昔のWindowsのデスクトップ画面になります。
少し触った感じ、シグマリオン2とほぼ同じ感じでATOKやPocket Officeが入っているので
ブログの下書きなど難なくこなせそうです。
バッテリーはほとんど使用できない状態ですので今のところはACアダプターか
昇圧USBケーブル給電での運用となりそうです。
とりあえずカスタムメモリのバックアップをとり、動作確認は終了。 


シグマリオンとのサイズ比較です。
シグマリオンと比べて二周りほど大きく、ちょっとかさばる感じはしますが
画面とキーボードが大きいというのはやはりいいですね。

無線LANでネットワークに繋ぎたい


せっかくPCカードスロットがあるのでネットワークに
それも無線で繋いでみたいと思いました。
この機種はデフォルトで無線LANカードのドライバを持っていないのでWindows CE対応の
無線LANカードとドライバが必要です。
CEで動くことが確認されているバッファローのWLI-PCM-L11を所有していますが
OEM元の非公式ドライバが入手できればCEでも動くとのことですが
現在そのダウンロードリンクは時が経ちすぎているせいか軒並みリンク切れ。。
いろいろ探してみましたが入手不能となっていましたので別の方法を考えました

そういえば、以前手にいれたiPAQに付属していた無線LANカードがあるのを思い出しました
このWL110というカード、もともとWindows CEで使用されていたものですので
動作は期待できそうです。
海外サイトをまわってようやくCE用のドライバを見つけることができました。


ドライバをインストールするにはWindows PC上で同期させて転送する方法があるようです。
ドライバを解凍して出てくる.exeをモバイルギア上でたたいても動作しませんでした。
今回、同期ソフトのActiveSyncのCDとシリアルケーブルが付属していましたので
こいつを使いましょう。


まず、シリアルポートがありWindows9Xが入ったPCにActiveSyncをインストールします。
こういった作業にもってこいなのがLibretto50。
CDの内容をCFにコピーしてインストールしました。
モバイルギアより小さいPCを母艦として使うというのもなんか変な感じですね。


インストールが終わったらいよいよ接続です。
PC上のシリアルポートとモバイルギア上の接続端子をケーブルで繋いで・・・


接続を実行するとモバイルギア上にも接続中の画面が出てきました。
一度ではなぜか成功せず、何度か試しているうちに接続に成功しました。


接続中はこういったアイコンが出るようです。


この状態でLibretto50のWindows95上でドライバのインストーラーを実行します。
Libretto50で実行してモバイルギアにインストールされるという不思議な感じですが
無事完了しました。


この状態でPCカードを挿すと・・・
お、認識したようです。


コントロールパネル上にもワイヤレスネットワークのアイコンが。
その後、Wifiの設定をしようと思いましたがこのカード、セキュリティが
WEPの128bitにしか対応しておらず無線ルーターのセキュリティを
WEPに下げるのもアレだったので退役した無線LANルーターを引っ張り出してきて
ノーセキュリティにしMACアドレス制御で指定したMACアドレスの機器以外は
接続できないように、なおかつ隠しSSIDにしてLAN側にアクセスできないように
設定しました。
あまりよろしくはありませんがこれで最低限のセキュリティは確保できるかなと。。


かなり大掛かりな作業になりましたがこれでようやくモバイルギアで
インターネットができるようになりました。
とはいえ、ブラウザが古すぎてアクセスできるページはほとんど無く
Googleで検索するだけ(検索結果の先のページは見られない)と
阿部寛のHPを見る程度しかできません。
とりあえず阿部寛のHPをお気に入りに登録してすぐにアクセスできるようにしました。


ちなみに私のブログはhttp://からアクセスすれば一応表示はできますが
エラーで止まります。

なかなか遊べました

こうして一通り使えるようになりました。
シグマリオンと同じくフタを開ければ即以前の状態から再開できるため
ブログの下書きツールとして外出の際に持ち出すようにしています。
キーボードが優秀なためテキスト打ちマシンとしてシグマリオンより優秀です。

ただ、バッテリーが持たないのでセル交換必須ですね。
次回はその作業を記事にしようと思います。

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