ケーズデンキの保証を家電のプロが徹底解説【2023年版】

家電量販店の長期無料保証の違いを家電のプロが比較!【2024年版】
こんにちは、家電製品総合アドバイザーのプンソン(@setsuhiwa)です。 先日、我が家の洗濯機が水漏れを起こし修理を手配しました。 家電量販店ではエアコン・冷蔵庫・TV・洗濯機といった大型商品に無料で独自の長期保証を...

こんにちは、家電製品総合アドバイザーのプンソン(@setsuhiwa)です。

以前、家電量販店の長期保証を比較しましたが今回は業界最高水準というかほぼ1強状態といっていいケーズデンキの保証に的を絞って解説してみようと思います。

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この記事は家電のプロである家電製品総合アドバイザーの資格を持つ私が作成しました。
業界の人間でない方の記事やまとめサイトなどよりも正確で役に立つ情報をお届けできるように努力しています。

長期無料保証

保証が付く条件

ケーズデンキオンラインショップ
保証規定

購入額が一定以上の指定品目に自動で無料保証が付きます。
そもそも無料でつくシステムなので『いらないから安くしろ』という選択はできません。

指定品目
テレビ・BDレコーダー&プレイヤー・ビデオカメラ・コンポ
冷蔵庫・冷凍庫・電子(オーブン)レンジ・食洗器
洗濯機・衣類乾燥機・マッサージイス
エアコン・クリーナー・炊飯器

購入額が税別
30000円以上・・・3年
50000円以上・・・指定機種のみ5年・それ以外は3年
100000円以上・・・エアコン・冷蔵庫の一部の上位機種のみ10年

2023年1月変更追記
2022年冬頃より5年保証も条件が厳しくなり一部の対象機種のみとなりました。
5万円以上の機種を購入しても3年間というパターンが発生しますので購入時に確認必須。
10年保証も冷蔵庫・エアコンの一部高級機のみになります。

最初の1年はメーカー保証が適用されますのでケーズデンキの長期保証を適用することはできません。

保証の対象商品の購入時(後日受け取りや配送の場合は納品時)に長いレシートの保証書が発行されてそれに保証規定や購入商品の保証年数が記載されています。

ケーズデンキの会員カードである『あんしんパスポート』を持っているなどでケーズデンキ側に顧客登録がある場合は購入記録が残りますので万が一保証書を紛失してしまっても保証を受けることが可能です。

しかし、書面で残しておくに越したことはないので捨てたり無くしたりせずに大切に保管しておきましょう。

基本的にはメーカー保証準拠だが一部対象外あり

ケーズデンキの保証は基本的にメーカー保証と同等の内容の延長といった形になっているようです。

なので一部を除き、メーカー保証期間内だった場合に無料修理される内容であればケーズデンキの保証も適用されるみたいです。

保証が通る故障内容であればユーザーは一切の負担なしで修理が可能です。
(出張対象の商品なら離島を除き出張費もケーズデンキ負担)

保証対象外になるのは
破損・水没・盗難・天災・虫害などの外的要因
付属品・消耗品・外装の塗装ハゲなど機能的に問題ない部分
お手入れ不足などのユーザーの過失での故障
メーカー診断で業務使用と認められた場合
出張修理対象外の商品の出張修理時の費用
リサイクルショップなどでの中古・再販品(修理受付時に購入者情報の確認がある)
など・・・

無償修理内容のついでに消耗品も交換したという場合、消耗品の部品代のみ発生します。

また、修理期間中の代替機貸し出しについては保証に含まれておりませんので基本的に無い物と考えましょう。

ただ、生活必需品に関しては『店側の好意』で貸出機を用意してもらえる場合が有り。
あくまで『店側の好意』であって義務ではありませんので強要はしてはいけません。
地域によってはその法人の方針で一切の貸し出しをしていない場合もあるようです。
また現在の状況で貸出機を使うのは衛生面でもリスクが高すぎます。

それでは品目ごとに解説していこうと思います。
以下にまとめている内容は私自身が修理に出した経験やネットでの口コミなどを元にしていますので実際に保証対象になるかは修理受付時に確認を。

テレビ

保証対象一例

画面が映らない、音だけ出る、線が入る、映像が乱れる
メイン基板・電源基板故障で電源が入らない
本体リモコン受光基板の不良でリモコンが効かない
チューナー基板故障で受信できない
スピーカー不良・アンプ基板不良で音が出ない
B-CASカードリーダー不良による受信不能

有償修理になる場合一例

倒れたり外圧が加わって画面が割れた・シミができている
リモコンの故障(ボタン不良・電池の液漏れなど)
無理な抜き差しでの各種端子破損・ハンダ割れ
液損
B-CASカードの故障(カードの裏面の番号にTELして2000円くらいで取り寄せ)
アンテナ不良(テレビ本体の問題では無いので別途工事になる)
ACアダプターや電源コード
メーカーが対象から外している一部小型テレビの出張修理時の出張費

BDレコーダー&プレイヤー

保証対象一例

ピックアップ不良で再生できない(ピックアップは消耗品だが保証対象)
HDD故障(HDDも消耗品だが保証対象)
トレイが開かない
前面の表示基板不良
メイン基板・電源基板故障で電源が入らない
リモコン受光基板の不良でリモコンが効かない
チューナー基板故障で受信できない
B-CASカードリーダー不良による受信不能

有償修理になる場合一例

リモコンの故障(ボタン不良・電池の液漏れなど)
無理な抜き差しでの各種端子破損・ハンダ割れ
液損
B-CASカードの故障(カードの裏面の番号にTELして2000円くらいで取り寄せ)
アンテナ不良(レコーダー本体の問題では無いので別途工事になる)
ACアダプターや電源コード

ビデオカメラ

保証対象一例

各種基板不良、内蔵フラッシュメモリ不良
レンズ不良、オートフォーカス機構不良
画面が映らない、線が入る(内部フレキ断線も対象)
カードリーダー不良

有償修理になる場合一例

外圧による凹み
落下による破損・レンズ不良・傷
バッテリー消耗
各種端子・ゴムキャップなど破損
雨などによる腐食液損
ACアダプターや電源コード

冷蔵庫・冷凍庫

保証対象一例

コンプレッサー不良・基板不良で冷えない
電源が入っていない
自動製氷機メカ不良
各種本体ボタン反応せず

有償修理になる場合一例

ドアパッキン破れ・汚れによって冷えが悪い(自然劣化による交換は保証対象とのこと)
棚板などプラ・ガラス製パーツのヒビ・割れ
庫内灯切れ(最近はLEDになってるのでなかなか切れたりしない)
浄水フィルター交換

電子レンジ・オーブンレンジ

保証対象一例

基板不良・マグネトロン不良でのエラー・温まらない(マグネトロンは消耗品だが保証対象)
各種ツマミ・ボタンが効かない(破損がないこと)
扉開閉認識スイッチ不良
扉の開閉によるフラットケーブル断線で扉の表示部が映らない

有償修理になる場合一例

ガラス・陶器・セラミック製の皿の破損(自然に割れることはまずありません)
飛び散った食品の掃除をしなかったために起こった庫内発火
(↑食品カスが炭化し発火することで庫内に穴が空きます)

食洗機

保証対象一例

操作ボタン不良
温水ヒーター不良

有償修理になる場合一例

各種ホースの裂け
部品の破損

洗濯機・衣類乾燥機

保証対象一例

モーター故障
ふたロック故障
乾燥ができない・時間がかかる(乾燥フィルターの掃除をしている)
槽からの異音(外的要因ないこと)
操作パネル不良(ガソリンなど付着した衣類洗濯での薬品侵食は対象外)

有償修理になる場合一例

槽と本体の間に靴下などが入り込んだことによる異音・エラー
糸くずフィルターなど各種フィルター交換
蓋などパーツの破損

マッサージイス

保証対象一例

エラーでの停止
メカ故障での異音

有償修理になる場合一例

カバー劣化での交換作業

エアコン

保証対象一例

ガス抜けにより冷えない・温まらない(本体不良や施工不良の場合)
基板不良で電源が入らない・エラー停止する
リモコン受光部故障でリモコンが効かない
本体不具合による漏電で電源を入れるとブレーカーが落ちる
施工不良による水漏れ(冷房時)

有償修理になる場合一例

各種フィルター交換
ルーバーなどパーツ破損
ドレンホース詰まりによる水漏れ(お手入れの範疇。サクションポンプを使うと簡単に直る)
ドレンホース裂け・劣化による交換
リモコンの故障(電池液漏れやボタン不良)
ダイキン製品のストリーマー掃除サインの解除(ユーザー側のお手入れの範疇)
本体のみ購入し持ち帰り、ケーズデンキで工事依頼をしなかった場合の施工不良

クリーナー

保証対象一例

モーター自然故障により電源が入らない
手元スイッチ不良
電動でブラシが回転するヘッドの故障

有償修理になる場合一例

各種フィルター交換
電動でないヘッドの故障
ホースの裂け
水分の吸引による故障
コードレス式のバッテリー交換
ハンドルや可動部の物理破損

炊飯器

保証対象一例

電源が入らない
各種基板・センサー故障でのエラー(炊きあがりや保温の具合がおかしいなど)
コードリール不良
蓋が開かない・閉まらない(フック部に米粒の詰まりが無いこと)
各種ボタン不良
蓋開閉によるフレキ断線(タイガー製で多い)

有償修理になる場合一例

時計の内蔵電池交換
虫の侵入による基板のショート・腐食(田舎で多い)
内窯のコーティングはがれ(付属品扱い・メーカー側で3年保証が付いていることが多い)
パッキン破れ・変形での交換

あんしん延長保証

保証を付けられる条件

こちらは有料保証で購入額の5%の追加料金を支払うことで購入額に応じて追加で保証を付けることができます。
長期無料保証が付く品目の物は長期無料保証が優先されます。
長期無料保証3年の製品に追加料金を払って5年にすることはできません。

付けられる条件は
メーカー保証が1年
・購入額が税別10000円以上(オール電化製品は50000円以上)
・指定品目
メーカー保証が1年以上ついている加湿器や石油ファンヒーター、LED照明
一部メーカーのPCやハイセンスのTVなどには付けることができません。

品目はデジカメ・PC・プリンターや各種調理家電、季節商品が増えています

保証期間は購入額が税別
30000円以上・・・3年
50000円以上・・・5年

例外として
IHクッキングヒーター・・・8年
エコキュート・・・10年
という保証期間になります。

長期保証と同じく最初の1年はメーカー保証が適用されますのでケーズデンキの延長保証は使用できません。

保証の対象商品の購入時(後日受け取りや配送の場合は納品時)に厚紙の冊子とレシートの保証書が発行されてそれに保証規定や購入商品の保証年数が記載されています。

ケーズデンキの会員カードである『あんしんパスポート』を持っているなどでケーズデンキ側に顧客登録がある場合は購入記録が残りますので万が一保証書を紛失してしまっても保証を受けることが可能です。

しかし、書面で残しておくに越したことはないので捨てたり無くしたりせずに大切に保管しておきましょう。

こちらもメーカー保証準拠

長期無料保証と同じ内容を有料で様々な品目に付けられると考えるといいです。

基本的には修理上限額無しで何度でも修理が受けられますがPCだけ例外で上限額が定められています。

以下にまとめます

PC

PCだけは一回の修理で購入額までが限度額

PCに関しては一回の修理でかかる費用が購入額を超えた場合、代替品を提供し保証終了となります。

あくまで一回の修理額のため、過去に行った修理の費用が累計されるわけではありません。

提供される代替品に延長保証を付けることはできません。
(以前はつけることができたが2020年現在はつけることができない)

例えば20000円で購入したタブレットのメインボード交換修理で30000円という見積もりになった場合は修理中止となり上限額20000円で代替品として店頭で販売している新しい機種を選ぶことになります。
店頭売価25000円の機種を選んだ場合は5000円の差額を支払うことになります。

3年目で壊れた場合など、新しい世代の物が手に入るのでお得と言えますがi7のマシンが10万以下で買えてた2012年の頃ならまだしも昨今だとタブレットくらいしか上限額を超えることは無いと思われます。

保証対象一例

各種基板不良で電源が入らない・エラーが出る
液晶パネル・ケーブル不良で画面が映らない・線が入る
ノートPCのキーボード不良(液体侵入無き事)
HDD故障による起動不良
DVD・BDドライブ故障

有償修理になる場合一例

液体侵入による故障
液晶パネル割れ
ヒンジや各種入出力端子の物理破損
ゴム足の取れ・劣化
マウス・ACアダプター・一体型PCのキーボード(付属品扱い)
バッテリー交換
ウイルスなど外的要因(ユーザーでリカバリをかけることで直る状況)
修理完了後に初期化されていた場合の初期設定など
ユーザーで増設・改造が行われた結果起こった不具合
(↑標準装備以外のメモリ・HDDが入っているなど)

まとめ

ケーズデンキの保証は業界最高水準ですが万能ではありません。

保証対象外になる故障と言うのは大半がユーザーの過失によって起こるものですのでそういった故障が起こらないように大事に使用し、お手入れなどしっかり行いましょう。

有料延長保証を付けるかは好みですが、修理が高額になりやすいPC・カメラ・プリンターなどには付けたほうがいいと思います。

しかし、どうせ有料で保証を付けるならソニーストアなど物損にも対応した
メーカー直販で買うほうがいいかもしれません。。

また、ケーズデンキは競合店のヤマダデンキが大好きなようでヤマダデンキのサービス(保証や各種料金)が劣化するとそれに合わせてこっそり自社も劣化させるという傾向にあるので買う際にはしっかりチェックしないといけけません。

ポイント狙いでお得に買い物をする!

ケーズデンキ楽天市場店
ケーズデンキPayPayモール店

ケーズデンキは現金値引きをウリにしている会社のため、ポイント制度はありません。
しかし、楽天市場やヤフーショッピング内にもオンラインショップを出店しており店頭で購入するのと同じ条件で長期保証が付くためポイントが多く付く日を狙って利用するとかなりお得に買い物ができる場合があります。

オンラインショップだと保証がつかなかったり店頭購入と条件が違う家電量販店がほとんどなのでこの点も大きな強みと言えるでしょう。

ただし、ヤフーと楽天は有料のあんしん延長保証には加入できないため注意しましょう。

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