駿河屋で音声不良のCPS-2マザーが売られていたので入手。
お値段は送料込み4896円で現在の完動品の相場の半額くらい。
昔は2000円くらいで投げ売りされてたCPS-2マザーですが
近年のアーケード基板高騰のあおりを受けて10000円くらいになっています。
音が出ないというCPS2マザー
まずは状態をチェックします。
商品説明によると封印シールが剥がされているので
開封されている可能性があるということと、
音が全くでない状態とのこと。
過去に音が出ないゲーム機はいくつか修理してきたので
何とかなるんじゃね?ってことで購入してみました。
ROMボードと接続されるコネクターのピンは全て健在。
これが折れてたりすると厄介です。
CPS-2はMVSと同じくROMボードの入れ替えでゲームが変更できるのがウリですが
ファミコンやネオジオのようなエッジコネクターではなく
このような弱そうなコネクターなので
あまり頻繁に入れ替えることは想定していないようです。
最近、CPS-2を買いなおしていますが
この際マザーの数も増やして入れ替えしなくていいようにしてやろうかと思いました。
ゲームは問題なく立ち上がりました。
肝心の音はというと・・・
右側だけ出てる状態。
左チャンネルの音が全く出ていません。
もちろんステレオ設定にしております。
商品説明と若干状態が違いますが、正常とは言えない状態。
音が出ないときの対処法
CPS-2基板で音が出ない際、試すと有効な手段が音量制御チップの設定リセット。
CPS2の音量調整は抵抗による物理ボリュームではなく
制御チップによる電子的な音量調整で、
設定値は基板上のスーパーキャパシタの電流で保持されるとか。
スーパーキャパシタの劣化など、何らかの原因で保存されているデータが壊れて
設定値が異常な数値になることがあり音が出なくなったり
左右の音量バランスがおかしくなるそうです。
設定リセットの方法ですがテストモードのメニューにはなく
隠しコマンド的な操作になります。
まずマザーボードのボリュームダウンボタンを押したままで電源を入れる。
ゲームが起動するまで押したままにしておく
こうすることで制御チップのリセットがかかります。
あとはボリュームアップボタンで音量を上げてみましょう。。
今回入手したマザーボードは見事左右ともに音が出るようになり
音声不良は改善しました。
音が出ない、音量バランスがおかしいCPS-2マザーをお持ちの方はお試しください。
これでも改善しない場合、QサウンドチップやZ80、アンプ回路やその周辺の
コンデンサのチェックが必要になると思います。
その他チェック
一応、ほかに異常が無いかチェックしておきましょう。
I/Oテストも問題なく、正常でした。
冷却ファンがすさまじい音ですがこれは仕様なので
近々静音ファンに交換しようと思います。
相場の半額でCPS2マザーが手に入りラッキーでした。
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