2024年の3月にジャンクのアーケードコントローラー、いわゆるアケコンをメンテし絵柄を印刷して痛アケコンにする動画を公開しましたがありがたいことに現在1万回以上再生されています。
このアケコン動画からワタクシを知ってくださった方もおられるようで配信にコメントをいただくこともありいやー、つくってよかったなーと思っております。
この記事は動画版があります
動画で見たい方はこちらをどうぞ!
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不満点も出てくる

 ただこの痛アケコン、作った当時はあまり気にならなかったんですが正味半年ほどゲーム配信で使ってきた結果、不満が結構出てきました。
まず、PS3時代のアケコンなため設計が古く、入力してから反映されるまでのラグ、いわゆる入力遅延がそこそこある。
シューティングゲームをメインに遊ぶ私にとっては致命的。

 PS4にネイティブ対応していないのでBrookの変換器をかましているんですがこれのせいで若干遅延がプラスされるっていうのもありますね。

 そもそもなぜコントローラーの入力が遅延するのか説明しますと
 大昔のアーケード基板などはボタンやレバーのスイッチがゲーム機本体と言える基板に直結されていたので少なくともレバーやボタンとゲーム機までの間で遅延が起こる要素は無かったんですが、近代的なゲーム機はUSB接続になっているため、スイッチからいったん回路をはさんでUSBの通信に変換が発生しそこで遅延が生まれます。
 遅延具合はその回路の性能に左右されるため遅延の大きいアケコンと小さいアケコンが存在するわけです。

 もう一つ、配信中にたまにあるんですがレバーに触っていないのに勝手に入力されることがあるのです。
 変換器のせいで動作が不安定になっているのかもともと330円で買ったジャンクなので壊れているのか・・・それは分かりませんがこのわずかな誤作動で死んでいる可能性を考えるとこいつは何とかしたい。

 というわけで今回、前々からちょろっと配信で匂わせていた板アケコン第二弾の製作を実行に移しました。
 目標はですね、この界隈で『痛アケコンでレトロゲーム配信をしている人』と呼ばれることです。
 ただレトロゲームを遊んでるだけのおっさんって肩書ですと無数に存在する配信者の中に埋もれてしまいます。
 圧倒的なインパクト…と行かないまでも何かしら特色というかアクセントは欲しい。
使用アケコン
 今回使用するのはリアルアーケードプロV隼。
今回使用するのはリアルアーケードプロV隼。
 まあ、古いと言えば古いアケコンなんですがPS4にネイティブ対応しており入力遅延は現在使っているV3SAより少なめとのこと。
 こいつはハードオフに通い出したころ4400円で入手したものです。
 ジャンクではなく普通の中古でした。

 こいつをベースに、と思ったんですが、どうせならもっといいアケコンを使いたいという欲求が頭をもたげてきました。

 というわけで購入したのがリアルアーケードプロV. HAYABUSA。
 ややこしいんですがRAPVシリーズは大きく分けて3種類があり

 同じくアルファベットでHAYABUSA表記だが俗に2017年モデルと言われるもの。
 
 
 さらに二代目以降は騒音を低減させたサイレントモデルも存在します。

 全部同じじゃないですか!と言われそうですが、これだから素人はダメだ!

 今回入手した2017年モデルは入力遅延が大きく改善されているそうで当時の市販アケコンの中では最速クラスと人気だったようです。

 もちろん現在はもっと早いものが販売されていますがPS3・PS4両対応のものはこれが最終型となり、私の遊ぶ環境では最良の選択肢と言えるでしょう。
 X-INPUTに対応しているのでPCで使うこともできます。

 これ以降のホリのアケコンはそもそも形が変わって手を置くスペースが狭くなっているため板アケコンとして使うにはちょいと絵の配置が難しい。
なおリアルアーケードプロの現行機はPCのみ対応ですので注意。
その分ライセンスの関係でお安くなっています。

 今回購入した2017モデルのお値段はオークションで送料込み6000円程度でした。
配信で動作チェックも行い、問題なく使えることを確認済みです。
痛アケコンを使う理由

 さて、私が痛アケコンを作る最大の理由は…そう、『推し活』です。
 手元を映しながら板アケコンを使ってゲーム配信をすることで少しでも推しという存在を周りに知っていただくことができる…私だからこそなせる業ですよ。
我が永遠の推しといえばもはや説明不要のこのお方。
香川県のVTuberさぬきまいさんでございます。
 最近チャンネル登録者1000人を突破、3周年も迎えられてこれからのご活躍にも期待!
あ、もちろん今回もご本人様には報告済みです。
 毎回変なことに巻き込んですいません。。
任せてはおけぬ

 今回、アケコンは壊れているわけではないのでメンテは最小限でよい
 なので絵柄の製作がメインとなります。

 2024年の6月にハードオフでこちらXP-PEN Artist12という液タブを手に入れまして。
 配信でうんこちんちんとだけ書いて動作チェックをし1年ちかく放置しておりました。
今回はせっかく手に入れたこいつを有効活用するため、絵柄は
と決めました。

 まあ、こんなこともあろうかと安売りしてた時にお絵かきソフトであるクリップスタジオのライセンスも購入していたんですよ。
 これで俺も気分はプロのイラストレーターだぜ!

 というわけでまずはこんな風な絵にしようかなというのを描きました。

 普段絵を描かないワタクシ、ここに至るまで筆ならしに知り合いのファンアートをですね、いくつかX上に投稿しました。
 ご本人様には大変好評だったんですよ。
 なのでアケコンにしても十分耐えられる絵と判断しこのまま勢いで行くことにしました。
この絵は推しちゃんの誕生日に送ったものですが今回再利用させていただくことに。
 3周年記念仕様ってことで。
 
 
 あ、もちろんご覧の通り生成AIは一切使用せず棒人間から推しちゃんを錬成しています。
 ファンアートってやつは上手いとか下手とか関係なく魂を込めて描くことが重要なのです!

 魂を込め過ぎた結果、盛大に盛りすぎてしまった模様。
 すまんな、昔の癖が抜けないのだ…

 この絵、43時間ほどかけて描いていますね…
 プロだったらこのくらいの絵はサクッと描いちゃうんでしょうか?

 ちなみにハードオフで買った液タブ、画面が消えることがあるなどと書かれていますが全くの無問題でここ数か月ペンの替え芯を何本も交換するほどのハードな使用に耐えてくれています。

 出来上がった絵をテンプレに乗せようと思ったんですがちょっと左右の幅がかさばって収まりが悪いので・・・

 左右反転してちょっとつぎはぎしてアケコンのパネルの比率に収まるようにしました。

 こいつをA3サイズの紙に原寸大で印刷します。
 前回は品質重視の為にアクリルパネルと高品質な印刷サービスを使用しましたが今回は低コストで製作するために普通紙印刷で妥協します。
前回、コンビニを回って試した結果セブンイレブンのコピー機が精度、印刷品質ともに一番よさげですね。

 蛍光色がうまく印刷されないのはもうしょうがない。
 本当はA3が印刷できるプリンターが欲しいんですがねぇ。

 ラミネーターはAmazonで数千円で売っていたものを昔購入していました。
 一つあると便利ですね。

 出来上がったものを上から両面テープで貼り付けて、痛アケコン化しようというのが今回の作戦です。
 これならば手軽に絵柄を変えることができるのとシートを剥がせば原状回復することができます。
部品換装・組み立て

 一応、アケコン本体にも手を入れます。
 デフォルトの隼レバーはイマイチ気に入らないのでシューティングに最適と言われるセイミツレバーに交換。
 精密レバーの中でも定番のLS-32!
 その中でもシャフトカバー付きでリアルアーケードプロの天板にそのまま取り付けできるMSベースP-50 というのが取り付けられているものを選びました。
 レバーボールはクリアブルー!

 ボタンは新品の三和ボタンへ。
 前回は手持ちの中古ボタンをメンテしましたがやはりいざってときに効かないときがあったりするので新品に交換します。
 今回は推しちゃんカラーに合わせてクリアタイプの白、緑、青、黄色を購入。
 んー美しい。

 ボタンとレバーはアーケード基板屋のトップスさんで購入。
 送料入れて9191円。
 トップスさんはクレジットカードが使えないので利用する方は注意。

 最近、レバーやボタンも中国製の偽物が数多く出回っていてメーカーも注意喚起を出しているので信頼のできる基板屋で買うのが一番安心できる。

 分解はね、もうサクっとやりますよ。
 はがさないでくださーい!とか書いてあるシールも問答無用ではがし裏板を外します。

 ボタンとレバーの配線を引っこぬきますが抜く前にどこにどの色の配線が刺さっていたか写真を撮っておくといいですね。

 ボタンは爪でロックされてますので爪を押さえながら押し出すように外す。

 ボタンとレバーが外れたらラミネートしたシートを両面テープで貼り付けます。

 その後、ボタン穴をデザインナイフで切り抜きました。
 ラミネートフィルムが結構硬いんで根気のいる作業になります。
 多少、切り口が荒れてしまいましたがここはボタンのふちで隠れる部分なんでそこまで気にしなくてもいいです。

 今回、クリアタイプのボタンを使用するのでこの中にくり抜いた穴の分のイラストを入れることができます。
 予備で印刷していた分のボタン穴部分を切り抜いて入れてみました。
 さあ、どんな仕上がりになりますかね。

 ボタンを全部はめ込んだらレバーを取り付け…元通り配線をしてふたを閉めて
 
 
 どうでしょうか、普通紙をラミネートしただけのものを貼り付けているんですが結構きれいに見えるんじゃないでしょうか。
 耐久性はまだ未知数ですがこれなら簡単に作り直せますよね。

 実際遊んでみてるところはこちら。
 手元を移すカメラはロジクールのC920を使用していますが結構きれいに映るカメラなので絵もしっかり見えるんじゃないでしょうか。
 実際使ってみた感じですが前のアケコン+変換器の組み合わせと比べて遅延は明らかに少ない。
 ヌルっと滑るような感じが少なくなったので精密な操作も問題なく行えそうです。
完成!

 というわけで新しい痛アケコン、完成しましたので今後はこちらをメインに使用してゲーム配信をやっていこうと思います。
 しかし、これでプレイのミスをアケコンのせいにできなくなりましたねー

 この動画がまたいい感じに再生されたら第三弾、第四弾もあるかもしれませんので皆様高評価、チャンネル登録よろしくお願いいたします。
 それではまた。















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