いきなりですが、私が動画を撮るとき一番気にする点は
手振れをしないこと。
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ブレてる動画は気持ち悪い
私が一眼で動画を撮り始めたころ、手振れしまくってる動画を量産してたんですよね。
あとから見返すと酔って気持ち悪くなる。
三脚を使って対応をしてたんですがやはり固定画面ばかりだとつまらない。
ダイナミックに動く動画もとりたい。
そんな時に世に出回りだしたのが電動スタビライザー、ブラシレスジンバルとか呼ばれたりもしますね。
ジャイロやモーターでブレを吸収してくれて滑らかに動く動画を撮影することができます。
これ、一回使うと手持ちで取った動画があまりにもショボく見えるんですよね。
私もスマホ用と一眼カメラ用、それぞれ使用していました。
今でこそ家電量販店なんかで売ってたりするのである程度市民権は得ていると思いますが当時は非常に珍しいもので一部のマニアが異様な目で見られながら使っているものでした。
少なくとも私が行ってた祭りなどのイベントでは一度も私以外持っているのを見たことが無い。
私が持っているのは当時個人の方が公式で輸入販売をやってたBeholder DS1というミラーレス一眼が乗るタイプの奴とサンコーレアモノショップで売ってたLanpartとかいう奴。
当時8万円と25000円くらいした気がしますが初期の製品なので調整がシビアなのと最低限の機能しかない。
そろそろ新しいものが欲しい。
そこで今回紹介するのはhohem M6 Kit。
商品を提供していただいたのでこちらを使ってレビューします。
内容物
- 本体
- AIセンサー付きビデオライト
- 三脚スタンド
- USB A to Cケーブル
- USB C to Cケーブル
- キャリングケース
- 説明書
センサー部は別売のモデルもありますが今回センサー付きのものをご提供いただきました。
説明書は完全に日本語。
怪しい言い回しもほぼ見られず見やすい。
バッテリーは最大18時間持つらしい。
私が持ってる初期の製品はせいぜい2時間なんですさまじい進化ですね。
エンコーダー付きモーターが採用されるようになってから電池もちが非常によくなったんでしたっけ。
で、全体的に質感がすごく良い。
初期のころの電動ジンバルは鉄パイプを組み合わせたような感じのやや手作り感を感じるものだったんですがこの7年くらいの間に進化しましたね。
重さは581グラム。
まあ、スマホと併せると800グラムとかになると思うんで軽いってわけではないですね。
ずっと持っておくのはきつそう。
各部チェック
グリップ前面
- OLEDモニター
- モード切替ボタン
- 録画ボタンとズームレバー
- ジョイスティック
右側面
- アクセサリー用ネジ穴
- 電源ボタン
- 充電用USB TYPE-C端子
左側面
- コントロールホイール
- A-Bモーションボタン
背面
- トリガー
- ロック
ネジ穴は4か所
ネジ穴はアームを取り付けてマイクなんかを取り付けできます。
重くなってしまうんですがなかなか自由度が高くてよい。
取付
とりつけは簡単でスマホをクリップ部に挟む。
私はXperia Pro-Iというカメラがやたらデカい上に位置が中央よりな変態スマホを使っているのでカメラにかぶらないように取り付けないといけません。
基本、こういうのってiPhone用に最適化して作られてますよね。。
先ほどのレバーの部分とロールモーターのところ、二か所ロックがかかっているので外してアームが動くようにする。
ロールモーターのロックはレバーなど無くアームを回転させるだけ。
で、電源を入れてない状態でもある程度バランスが取れるように位置の調整をします。
アームの部分をスライドさせて微調整できるようになっています。
最初にしっかりバランスを取っておくことでモーターへの負担が減りバッテリー消費と発熱を抑えられます。
この状態でぶんぶん振り回しても水平を保ってくれます。
これが電動スタビライザーのいいところ。
操作
ボタン
各ボタンは押す回数によってそれぞれ機能が割り振られているんですがかなり複雑で覚えるのが大変かも。
全部は紹介できないんで重要そうなやつを紹介。
Mボタン
このジンバルはパン・チルト・ロールの3軸なんですがそれぞれのロックするロックしないが切り替わる感じですね。
PFモードは左右の向きに対してなめらかに追従します。
PTFモードはパンに加えてチルト(上下)の向きに追従するようになります。
Lモードはすべての軸がロックされどんなに動かしても元の向きから変わりません。
POVモードはすべての軸が追従するようになります。
Mボタンを3回押すと・・・上を向いてぐるぐる回ります
空を映すときにいいのかな?
7回押しでペアリングモード、9回でペアリングのクリア。
BTペアリングは専用カメラアプリを使うときに録画やズームレバー操作を行うために必要です。
ジョイスティック
チルトとパンの制御ができます。ちょいと向きを変えたいときに使います。
トリガー
2回押すとジョイスティックで動かした分がリセットされて初期位置に戻ります。
3回押すとくるっと180度回転してアウトカメラでの自撮りモードに。
4回押すとカッコよくくるっと回ってアームが手前に来ます。超広角カメラで撮るときにアームが映りこんでしまう際に使うようですね。
2回押しの2回目を押しっぱなしにするとオールロックモードへのショートカット。
コントロールホイール
AIセンサーがついているときに長押しするとLEDライトのオンオフ。
私は自撮りはしないんですが自撮りをするなら顔を明るくするのは非常に重要なポイント。
2回押すとフォーカスとロール制御の切り替え。
フォーカスは専用アプリでないと使用できない。
3回押すとライトの切り替えでRGBにすると色が自由に変えられる。
ライトのモードの時に1回押すと明るさや色温度の変更。
AIセンサーがすごい!
このジンバルの最大の特徴でしょうか、このAIセンサーが使ってみて非常にすごかった。
まずは電源を入れて・・・
センサーに向かって手でOKサインを出すとランプが緑色に変わってなんと顔を自動追尾してくれるんですよ!
なのでVLOGなんかで歩きながら自撮りをする方は自身がフレームアウトしてしまうことを心配しなくてもいい!
頭が切れてしまったりと画面に対して自分の位置を変えたいときもあるかと思うんですがその時は両手でL字のジェスチャーをすることで緑ランプが点滅し、一時的に追従が止まります。
すかさず好きな場所に動いてもう一度ジェスチャーをすることで構図をキープした状態で追従してくれます。
なかなか考えられていますが手持ち状態だとこのジェスチャーができないので一度置くなどしないといけませんね。
追従をやめるときはセンサーに向けてパーのジェスチャーで終了します。
この自動追尾、まあ有名どころのジンバルにはだいたいついているようですが専用カメラアプリの機能として実装されていることがほとんどです。
このジンバルの凄いところは外付けAIセンサーを使用するため専用カメラアプリに依存せずとも追尾機能が使えること。
使い慣れた純正カメラアプリで性能を発揮できるというのはよいですね。
専用アプリ Hohem Joy
せっかくなんでBTペアリングして専用アプリをインストールしてみました。
なんかファームウェアの更新があったので適用。
専用カメラアプリなのでジンバル側の設定をアプリ側でいじれたりジェスチャーで録画開始ができたりジンバル側のズームレバーや録画ボタンが使えたりとまあ便利な機能はありますが・・・
致命的な欠点があり4K60FPSモードが選択できない。
んー、この時点でちょっと使いづらいかなぁ。
つーか30FPSでもなんかカクカクしてて20FPSくらいしか出てない感じ。
Xperiaの動画撮影アプリが優秀すぎるのと変態仕様のカメラに最適化されているのでやはりXperia純正アプリの使い勝手にはかなわないかな。
あと標準カメラと超広角カメラの画角が一緒なのが謎。
あと像面位相差センサーがうまく動いてないのかAFが遅い気がする。
私の場合、このアプリを使う機会はあまりなさそうです。
Xperia Pro-I用のVlogモニターは使えるのか
高級Xperiaで高画質なメインカメラで自撮りするためのオプション品であるVlogモニター。
本来は専用のマウンターに磁石で張り付くようになってるんですが残念ながらこいつには張り付きません。
しかし、ネジ穴にアームを使って取り付け、DP Altモード対応の長いケーブルを接続することで一応ですが使用可能。
セッティングが面倒ですが4K高画質で自撮りをしたい方も安心ですね。
ここまでする人がいるのかは疑問ですが。
SONY純正シューティンググリップもケツのところに取り付けできます。
Xperia純正カメラアプリの操作ができるのと熱を持っても止まりにくくなる録画持続モードが使えるため、シューティンググリップを持っておく価値はあります。
イイ感じに取り付けでき、両手で支えやすくなりました。
Xperiaでカメラをガチで使うなら揃えたいアイテムですね。
実際に撮影
実際に歩き撮りをしてきました。
期待通りのブレない映像が撮れていますね。
(静止画ではわからんと思うんでYoutube版を見てください。)
『最近のスマホはアクティブ手振れ補正があってこんなもん使わなくてもブレねーよバカじゃねwww』と思う方もいるかもしれませんが所詮アクティブ手振れ補正は電子補正。
仕組み上、センサーの真ん中部分をくりぬいて使用するため画角が狭くなって画質も劣化するので私はあまり好きではありません。
ガチで撮りたいときはやはり物理的に補正するジンバルが良い。
階段などの昇り降りもガタつかず舐めるような移動。
これがジンバルを使った映像なんですよ。
なかなかよい
というわけでhohem iSteady M6 Kit スマホジンバルを紹介しました。
良い点
- 手振れ補正機能はかなり強力
- AIセンサーでアプリに依存せず追従が可能
- ネジ穴が多く拡張性もある
イマイチな点
- スマホを含めるとやや重い
- 操作が複雑
- 専用アプリは選べない録画モードがあったりと機能的にイマイチ
といったところでしょうか。
最近の多機能になったスマホジンバルに初めて触れてみたんですけど昔とは比べ物にならんほど進化していてびっくりしました。
この手の製品を使ったことが無い方は是非一度使ってみてほしい。
病みつきになりますよ。
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