ハードオフジャンクの1TB 550円外付けSSDの闇を暴きます
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ありえない、何かの間違いではないのか?
USB外付けHDDに変わる高速なストレージとして普及していってるUSB外付けSSD。
私も以前バッファローのスティック型のものを購入しメインPCとのデータのやり取りに使っています。
やはりUSBメモリに比べて大容量・高速なのがいいですね。
その分、240GBのもので4000~5000円前後とややお高めです。
今回購入したものはジャンクとはいえ1TBで550円というありえない価格。
絶対偽物だろと思いながらもやっぱり期待しちゃいますよね。
詳しく動作チェックをしてみようと思います。
各部チェック
見た目はかなりシンプル。
どこにもメーカーロゴや型番などありませんのでノーブランドですね。
いわゆるノーブラ。
どこにも『SSD』とは書かれていないので『ち、ちがう これはUSBメモリじゃ・・・』と言い逃れするのはまだ可能。
TYPE-A変換のケーブルも付属していました。
端子数からしてUSB3.0のケーブルですね、端子数だけでいえば。
動作チェック
PCに接続
認識自体は問題なく、約1TBのexFATのボリュームとなっています。
ベンチマーク
おっせぇ・・・
連続読み込みは23MB/s、連続書き込みはなんと驚愕の5MB/s!!
なんなんですかね、普通の外付けSSDの20~100分の1程度のスピードしか出てないんですが・・・
今時こんなに遅いフラッシュメモリを用意する方が逆にコストがかかりそうな気がします。
データを書いてみる
遅いのは我慢するとして問題なのはちゃんとデータが保存できるのかどうか。
動画ファイルを16GB分ほど書き込んでみました。
ベンチですと5MB/s程度なんですが普通に書き込むと15MB/s以上出ていますね。。謎。
書いたデータは一応、再生できました。
しかしこれではちょっと検証が不足ですね。
チェックソフトを走らせてみる
『h2testw』というデータを書き込んでチェックするソフトを使用します。
これを使って全域・もしくは指定した容量分のデータを書き込んで書き込んだデータのチェックが通ればそのSSDは問題なく使えるということ。
1TB全域のチェックは超時間がかかるので今回は150GB程度の領域をチェックします。
ベリファイで29GB付近のところでエラーが出ました。
つまりどういうことかというとエラーが出た以降のファイルは壊れているということ。
おそらくこいつの実態は32GBのストレージで容量偽装をしている感じですね。。
詐欺が確定しました。
ファイルは書き込まれているように見えますが破損しているのでタチがわるい。
バラせるかな?
まともに使える代物ではないことが分かったのですが、こいつの中身が気になりますよね?
ネジなどはなく完全に封がされている感じですのでもう破壊する勢いでやります。
ホットガンで温めながらこじっていると・・・
両面テープで固定されていたカバーがペロンと外れましてネジが現れました。
ネジを外して・・・
皆様、中にはUSBメモリが丸ごと入っていました。
USB TYPE-CをUSB TYPE-Aに変換する基板が入っていましてデータ線と5V、GNDが直結されているだけという極めてシンプルな構造。
5Vを拝借してLEDチップがついていますね。
それ以外はICなど全くなしで、もちろんUSB2.0仕様。
もちろん中身はただのUSBメモリなのでそのまま挿しても普通に認識。
変換基板はただの直結なのでアクセススピードが遅いのはこいつ自身の性能のせい。
USBメモリの中身はチップなど何もついていないUSB接点だけのボードとスペーサー。
基板に型番のようなものが書いていましたがググっても情報なし。
Aliexpressで『USBメモリ DIY』で検索したら同じものが出てきました。
32GBが10枚で5000円って高いだろう・・・USB3.0のまともなのが1個1000円以下で手に入る時代なんですが。
128GBのを買ったらちゃんと128GBの容量があるのかすら怪しい。
速度が遅くてもちゃんと32GBで使えるならまあいいかなと思いましたが容量偽装を解除したい。
しかし、ググっても情報が見つからなかったので無理なんでしょうか?
ちなみにUSBケーブルはちゃんと3.0の速度が出ました。
今回の一番のあたりという説、あります。。
短すぎて使い道がありませんが。
楽しい詐欺アイテムでした
まあ、分かってて買ったのと550円分は楽しめたので被害はありませんがこの中華アイテムはいったい誰がハードオフに売ったんだろうか・・・
出所が気になります。。
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